2015年6月15日12:33
TISは、米国のSimplyTapp、タイのPromptNowとAPAC(Asia‐Pacific)エリアでモバイルペイメント・ソリューションの提供を目的とした協業契約を締結したと発表した。3社は協力して、NFCの新技術として注目が高まる「HCE(Host Card Emulation)」をベースとしたモバイルペイメント・ソリューションをAPACエリアの金融機関やクレジットカード会社、小売企業、鉄道・航空企業などのペイメントカード発行事業者向けに提供することを目指す。
同協業で提供を目指すモバイルペイメント・ソリューションでは、SimplyTapp社が「HCE」技術を、PromptNow社がモバイルへの実装技術を、TISがサービスの基盤となるデータセンターおよびクラウド技術を提供し3社で協業してサービスを提供するという。
同ソリューションを活用することで、利用者にとっては、端末の機種変更・紛失などの場合でも対応できる。また、カード発行事業者にとっては、非接触モバイル決済サービスの活用が実現可能だ。
すでにAPACエリアの大手銀行などでは同ソリューションの試行もスタートしており、3社では今回の協業により、HCEプラットフォームの実装、サービス提供方式の検討、共同マーケティング活動を進め、APACエリアにおけるモバイル決済の市場拡大を目指すという。