2015年12月21日16:00
MasterCardは、2015年12月21日から、海外発行のMasterCard、Maestro、Cirrusブランドのクレジットカード、デビットカードおよびプリペイドカードがみずほ銀行ATMでの現金(日本円)の引き出しと残高照会に対応したと発表した。また、同時に日本で初めて国際ブランドカードによって提供される多通貨決済サービス(ダイナミック・カレンシー・コンバージョン〈DCC〉決済)にも対応する。
多通貨決済サービス(ダイナミック・カレンシー・コンバージョン〈DCC〉決済)とは、外国で現金を引き出す際に、カード利用者がその場で決済を母国通貨にするか現地通貨にするかを選択できるシステムとなる。現地通貨で決済する際、母国通貨ではいくらになるかわからないため取引につながりにくいといった点を解消するそうだ。
近年の訪日外国人旅行者の増加に伴い、決済や交通などのインフラに関してさらなる利便性が求められているが、日本ではクレジットカード決済や両替ができる場所が海外に比べて少なく、カード利用者からは日本円を引き出したいという要望があったという。今回、みずほ銀行ATMで現金の引き出しが可能になったことにより、これらの課題を大幅に改善できると見込んでいる。
みずほ銀行は、今後2020年に向けて、同サービスが利用可能なATMを1,000拠点規模に拡大することを目指す。