2015年12月22日21:20
ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は、FFG傘下の福岡銀行において、西鉄グループおよび、ジェーシービー(JCB)との間で、西鉄が発行する交通系ICカード「nimoca」を搭載した「デビットカード」の発行について、2016年秋の「福岡銀行 Debit +(デビットプラス)nimoca」(仮称)の商品化を目指すことで基本合意した。
一般カードおよびゴールドカードを発行。申込対象は、一般が15歳以上(除く中学生)の個人の利用者、ゴールドが20歳以上の個人の利用者となる。
デビットカードは国内外約2,800万店のJCB加盟店において、キャッシュレスで買い物ができ、利用の都度、利用者の指定口座から引き落としをする商品となる。さらに、同商品は、デビットカードに交通系ICカード「nimoca」を搭載することにより、電車・バス等の公共交通機関での移動や、nimoca加盟店での電子マネーによる買い物等、日常生活のさまざまなシーンで利用できる。交通系ICカードを搭載した国際ブランドデビットカードの商品化は国内初の取り組みとなる。
同サービスでは、デビットカードとスマートフォン(アプリ)を組み合わせて利用してもらうことで、日常の買い物時におけるキャッシュレス決済に加え、日々の収支管理やクーポン利用による利便性の向上を図るとともに、銀行ならではの新しい貯蓄体験の提供を目指す。名称は「iBank」(仮称)となり、①日々の残高および収支の管理(カード利用情報の取得・表示を含む)、②目的別預金(貯蓄機能)、③カード決済情報と連動したクーポン利用(Card Linked Offer)、④ポイントサービス(付与・交換)、⑤ライフスタイル&ライフイベントに関する情報コンテンツ配信、などを予定している。
また、今回構築する金融サービスプラットフォームでは、FFGの取引先(法人)をはじめとしたさまざまな業界・業種のパートナー(異業種)との連携によるエコシステム型のビジネスモデルを展開することで、利用者(個人)には、FFGによる金融サービスだけでなく、日常生活や人生において必要な各種サービスの紹介・提供をはじめとした、これまでの金融機関の枠組みに捉われない新しいサービス体験の場を提供することを目指すという。
なお、FFGでは、総合コンサルティング企業であるアクセンチュアと協力して、同サービスの開発を行うとともに、地域経済におけるエコシステム型のビジネスモデルの展開に賛同・共感してもらえる事業パートナーとの連携を進めていく方針だ。