2016年1月15日10:00
日本クレジットカード協会(JCCA)は、観光立国実現に向けた取り組みとして、「浅草・仲見世商店街におけるクレジットカード利用動向調査」および「クレジットカード加盟店向け指差しシート」を公表した。
「浅草・仲見世商店街におけるクレジットカード利用動向調査」では、昨年度、訪日外国人を対象に同協会が実施した調査において、クレジットカード利用環境に対する最大の不満は「店舗入口等にカードの利用可能表示がないこと」であり、クレジットカード利用不可の場合、半数近くが「購入見送り」や「現金で支払える範囲で購入」との回答があった。
今回、昨年度の調査結果を踏まえて、年間約1,891万人の観光客が訪れる浅草において、訪日外国人の誘致に積極的に取り組んでいる浅草商店連合会に協力してもらい、クレジットカード利用動向に関する調査を実施した。
同調査結果のポイントは、①浅草・仲見世商店街では、外国人観光客を受け入れたい意向の店舗が9割を超える、②訪日外国人の誘致に積極的な浅草・仲見世商店街では、8割の店舗が国際ブランドロゴシール(店頭で見られるクレジットカードが利用可能であることを示すシール)を表示している、③クレジットカード決済導入の動機として最も多い回答(5割)が、「決済手段として必要と考える」であり、次に多かったのは「カード利用不可による売り損じの経験」(3割)であった、④クレジットカード支払による購買金額は、現金支払と比べ1.6倍であり、業種別(取扱商品)では「食べ物」が3.3倍と、購買金額の差が最も大きかった――としている。
JCCAでは、昨年度、同協会で作成したカード決済時の多言語支援ツール「指差しシート(英語・中国語・韓国語)」について、今年度は新たにタイ語・インドネシア語・ベトナム語・ロシア語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語の8言語を追加。同協会のホームページより利用できるようにした。