2016年1月15日15:32
ビザ・ワールドワイド(Visa)は、米国時間の2016年1月12日、同社のオンライン決済サービス「Visa Checkout」を採用する加盟店が増加していると発表した。新たにVisa Checkoutの加盟店となった企業は、Starbucks(スターバックス)、Walgreens(ウォルグリーン)、NFL Shop(NFLショップ)、HSN、Match.com(マッチ・ドットコム)などとなる。また、Walmart.com(ウォルマート・ドットコム)も今年中にVisaCheckoutを導入する予定だ。
Visa Checkoutは、Visaのコンシューマー向けサービスの中でも最も大きな成功を遂げているという。サービス開始から1年半でVisa Checkoutの登録会員数は1,000万人を突破し、提携契約を結んだ金融機関は世界16か国の600社に及んでいる。
comScoreの最新の調査によると、Visa Checkoutは他のオンライン決済サービスに比べ、商品購入に至った割合を示すコンバージョン率が高いという結果が出ているそうだ。Visa Checkout加盟店にとって、最終的に商品の購入に至らない決済プロセスの放棄率の改善は重要な課題であり、デジタルチャネルを通じたオンライン売上の拡大を図る企業にとって、特に、画面の小さな携帯電話でのコンバージョン率を高める方法が求められている。 Visa Checkoutの登録会員は、ショッピングカートの商品のコンバージョン率は86%となっている。また、加盟店が従来使用していたオンライ決済システムに比べて、Visa Checkoutはコンバージョン率を51%向上させる結果となったという。
また、Visa Checkout登録者のモバイルショッピングの利用は拡大しており、同サービスで決済を行った商品購入者の半数近く(45%)が、2015年のホリデーシーズン中にスマートフォンやタブレット等のモバイル機器を使用してオンラインショッピングを行っている。その6か月前の調査では、その割合は3分の1程であり、大きく成長しているそうだ。
さらに、2015年7月から11月の間に、Visa Checkoutの登録者のうち、モバイル機器の利用者は10%増加。また、Visa Checkout加盟店6社が実施した調査によれば、Visa Checkoutのキャンペーンを利用してオンラインで商品を購入した人の46%以上が、それぞれのサイトを初めて訪れた新規の利用者だった。そのほか、comScoreの調査データでも、主要ショッピングサイトや有力旅行サイトの多くで、Visa Checkoutを使用した場合の商品購入額がそれ以外の決済手段を用いた場合の金額に比べて7%程度高くなっていることが分かったという。
現在、Visa Checkoutは、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コロンビア、香港、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、南アフリカ、アラブ首長国連邦、アメリカ合衆国の世界16カ国で利用が可能だ。また、Best Buy(ベストバイ)、Gap(ギャップ)、Neiman Marcus(ニーマン・マーカス)、Pizza Hut(ピザハット)、Staples(ステープルズ)、Rakuten (楽天USA)、Under Armour(アンダー・アーマー)、Virgin America(ヴァージン・アメリカ)、Williams Sonoma(ウィリアムズ・ソノマ)、zulily(ズーリリー)といったインターネットショッピングサイトで利用されている。