2016年5月30日15:11
三井住友カードは、2016年5月30日、米国を拠点としたCLO(Card-Linked Offers)のグローバル推進団体「CardLinx Association(CardLinx)』に、銀行やクレジットカード会社などの金融機関として、日本で初めて加入したと発表した。同社では、CLOにかかわる国際標準をサポートするとともに、最先端のテクノロジーや情報を収集・活用することで、CLOの本格展開へ向けた体制を強化する。
CLOとは、2008年頃から米国で始まったマーケティング手法で、クレジットカードやデビットカードの決済情報やカード会員の属性情報等に基づき電子クーポンなどの最適なプロモーション情報を顧客に提供するものとなる。
カード会員は受け取ったクーポンを店頭で提示することなく、通常通りクレジットカードを使い決済するだけで割引などの特典が受けられる。また、加盟店はカード利用に紐づいた特典の利用実績が把握可能だ。
CardLinxは2013年に設立され、CLOに関するシステムやデータ授受フォーマット等の標準化を目指す非営利団体。また、CLOに関連するメンバー各社がオペレーションの効率化やサービス全体の質の向上に取り組んでいる。
現在、メンバーには、Microsoft Corp.、Bank of America、MasterCard、Discover、Facebook、First Data Corp.、Linkable Networks Inc.、Living Social、Affinity Solutionsが名を連ねる。
三井住友カードは日本の金融機関として初めて同団体に加入することで、CLO先進国である米国の最新事例をいちはやく収集し、SMFGのグループ各社とともに国内での事業展開に活かしていくことを目指す。
さらに、同団体に加入しているグローバル企業とのパートナーシップを通じ、国内におけるインバウンド事業や、海外向けのアウトバウンド事業等、幅広い事業領域においてサービスの開発・展開を積極的に推進していくという。