2016年10月28日10:46
大日本印刷(DNP)は、CLO(Card Linked Offer)の米国を拠点としたグローバル推進団体「CardLinx Association」のテクノロジープロバイダー枠に日本企業として初めて加入すると発表した。
CLOは米国で提唱されたマーケティング・店舗送客手法の1つ。一般的には、クレジットカード利用者の属性や利用履歴を基に、来店誘導となるクーポンなどを配信する。カード会員は、事前にWebサイトなどでクーポンの利用をエントリーし、指定された店舗で、指定のクレジットカードで決済すると、後日自動的にキャッシュバックなどの特典を受けることが可能だ。利用者、クレジットカード会社、店舗それぞれにメリットをもたらすサービスとして、米国では100億ドル以上の市場となっているという。日本でも、クレジットカード会社などで、同取り組みが始まっている。
DNPは、2016年3月に日本ユニシスと共同で「CLOを活用した購買連動キャンペーンプラットフォーム スマートキャンペーン」を開始し、流通・小売業の発行する会員カードの購買データと、POS情報を連携したCLOサービスを国内で展開している。
CardLinxの創設メンバー企業は、Microsoft Corp、Bank of America、MasterCard、Discover、Facebook、First Data Corp.、Linkable Networks Inc.、Living Social、Affinity Solutionsとなる。
DNPはCardLinxへの参画により、CLOによるマーケティング成功事例や標準規格の最新情報を入手し、決済連動マーケティングなどの自社サービスの開発を進め、さまざまなCLO関連のサービスを提供するとともに、導入事例・実績についても積極的に世界へ発信していきたいとしている。DNPは、CLO関連で周辺の事業も含めて2020年に10億円の売上を目指す。