2016年6月28日23:36
米国・NCRコーポレーションは、「Authentic(オーセンティック)」と「Fractals(フラクタルズ)」で構成されるNCRペイメント・スイートが、PCI SSCが定める「PA-DSS 3.1」準拠の認定を受けたことを発表した。
今回の認定は、Authentic 4.1.04 とFractals 4.2.00に適用され、NCRの利用企業が機密情報である決済カード情報を保護し、最新基準に準拠することをサポートするという。FractalsとAuthenticは、世界中の銀行(イシュア)、プロセッサー、決済代行業者(PSP)、加盟店、カードネットワークに使用されている。
PA-DSS 3.1に準拠することは、FractalsとAuthenticの利用企業にとって非常に重要であるという。Fractalsは、PA-DSSに準拠する数少ない不正検知ソリューションの1つであり、最初に認定されたソリューションであるそうだ。
Authenticは、高度な処理能力をもつトランザクション処理プラットフォーム。Authenticは、世界中でクレジット会社(イシュア、アクワイアラ)、決済業者、ISO(独立販売組織)、加盟店に決済エンジンとして選択されている。Authenticは、ベンチマークテストで毎秒10,000件のトランザクション処理を達成。さらに、ユーザー企業が決済環境を将来にわたり管理し続けられるように設計されている。Authenticは、ペイメントゲートウェイとして使用されており、ATMやPOS端末を制御して、利用企業の決済サービスのハブやオムニチャネルシステムを強化可能だ。また、小規模のゲートウェイシステムのサポートからグローバルネットワークまで対応する拡張性を提供する。Authenticは、従来型のカードスイッチングサービスだけでなく、デジタルバンキングやeコマースをサポート。Authenticには、イシュア認証と代理認証機能が組み込まれている。
一方、Fractalsは、クレジット会社(イシュア、アクワイアラ)、決済業者、ISO(独立販売組織)、加盟店向けの不正検知/防止ソリューション。Fractalsは、単一でユーザー企業とその利用者を保護することができるという。Fractalsは、ATMやPOS端末からオンライン、またモバイルやタブレットでの決済を含むあらゆるチャネルにおけるトランザクションを保護する。Fractalsは、確定している不正から未確定の新たな不正リスクまで対応。さらに、Fractalsを決済エンジンと統合することにより、決済サイクルの初期段階でリアルタイムに不正を阻止することができ、損害を最小限に抑えることが可能になる。