2016年10月17日8:12
日本では、Apple Payの国内展開やインバウンド対応により、モバイルNFCペイメントやQR決済が注目されているが、海外でもさまざまなモバイルペイメントが展開されている。「モバイルペイメントガイドブック」では、世界のモバイルペイメントの動向を紹介するが、今回は4大OSのモバイルペイメントについて取り上げる。
国際展開を広げる「Apple Pay」
「Samsung Pay」も続々と海外でローンチへ
現在、国際展開を図っているもしくは目指している4大OSのモバイル財布(モバイルウォレット)には、2年前の2014年10月にリリースしたAppleの「Apple Pay」、2015年5月にリリースしたGoogleの「Android Pay」、同じく2015年8月に韓国で、9月にアメリカでリリースしたSamsungの「Samsung Pay」、2016年の6月にリリースしたMicrosoftの「Microsoft Wallet」がある。
出典:各社リリースなどによる
モバイルアプリは、「Apple Pay」がiOS、「Android Pay」と「Samsung Pay」がAndroid、「Microsoft Wallet」がWindows10に対応し、近接(Proximity)型モバイルペイメントはNFC(Near Field Communication)に対応している。
「Apple Pay」は、2014年10月アメリカでのリリースのほか、2015年7月にはイギリス、同年11月にはカナダとオーストラリア、2016年2月には中国、4月にはシンガポール、7月にスイス、フランス、香港でそれぞれリリースされている。また、2016年10月には日本でリリースされ、今後はニュージーランドやロシアなどでも提供開始した。
「Android Pay」はアメリカのほか、イギリスやシンガポールなどでリリースされている。「Samsung Pay」は2015年8月の韓国でのリリースに次いで、同年9月からアメリカで開始し、2016年には中国、スペイン、シンガポール、オーストラリアでリリースされ、今後イギリスやブラジル、マレーシア、カナダ、ロシア、香港、トルコなどでのリリースが予定されている。
日本では、Apple Payが10月下旬から開始され、Android Payのスタートも噂されている。他のサービスの参入も含め、今後の展開に注目だ!