2016年12月21日9:00
南米のベネズエラがインドにならって高額紙幣を強制廃止した。廃止したのは100ボリバル(日本円で2円強)。強権発動の主はニコラス・マドゥロ大統領だ。
100ボリバルの廃止を発表したのは12月11日の日曜日。14日の水曜日には流通をストップ。10日間でコインに交換しなければ使えなくなる。
100ボリバル紙幣の流通枚数は60億枚。これを10日間で交換するのは不可能だという声が上がっている。
今回高額紙幣を廃止する目的は密輸やブラックマーケットを一掃するため。インフレで価値のなくなった100ボリバルを廃止し、最高紙幣を2万ドルに引き上げ、利便性を高めようという目論見もある。
ベネズエラの2016年インフレ率は500%というハイパーインフレに悩まされている15日からは500ボリバルから2万ボリバルまで6種類の紙幣と3種類の効果を発行する。2万ボリバル紙幣の価値は5ドルしかない。