2017年2月10日8:21
日本でもユニークなキオスク端末機がある。海外旅行で余ったお金(紙幣や硬貨)を電子マネーやプリペイドカードのバリューに交換することができるキオスク端末機「Travelers Box」だ。
日本では、2016年7月から成田国際空港第1ターミナルに日本仕様のTravelers Boxがトラベラーズボックスジャパンによって設置され、次いで2016年12月に羽田国際空港にも設置され、今後も空港や駅、商業施設などに設置を予定しているといわれている。言語は日本語のほか、英語、中国語、フランス語など9カ国語に対応。Travelers Boxは、アメリカ・ドル(USD)とユーロ(EUR)、日本(JPY)・円と中国・人民元(CNY)の2つに、投入口が分かれている。
Travelers Boxは2012年に創業したイスラエルのスタートアップ企業で、現在、本社オフィスをイベリア半島南東端にあるイギリス領のジブラルタルに置き、アメリカ(デラウエア州Lewes)、トルコ(イスタンブール)、カナダ(トロント)、日本(横浜市)にオフィスを置いている。2013年からキオスク端末機、Travelers Boxの設置を開始し、2017年1月1日現在でトルコ(イスタンブール、アンカラ、イズミル)、カナダ(トロント)、イタリア(ミラノ)、フィリピン(マニラ)、グルジア(トビリシ)、日本(成田、羽田)、シンガポール(チャンギ国際空港第1ターミナル、第2ターミナル、第3ターミナル)などの国際空港に展開を進めている。
成田国際空港第1ターミナルと羽田空港国際線ターミナルに設置されている日本仕様のTravelers Boxは、日本・円、アメリカ・ドル、ユーロ、中国・人民元4つの通貨(紙幣と硬貨)に対応し、台湾・ドル、韓国・ウォン、香港・ドル、タイ・バーツ、オーストラリア・ドル、カナダ・ドル、イギリス・ポンド、トルコ・リラ、ロシア・ルーブル、シンガポール・ドルの紙幣の識別が可能としている。こうした14の通貨の紙幣や4つの通貨の硬貨(日本・円、アメリカ・ドル、ユーロ、中国・人民元)と交換が可能なのは、Visaやマスターカードのプリペイドカードのほか、PayPal、Skype、Facebook、Amazon(中国のAmazonのみ)などのデジタル財布である。デジタル財布の場合は、当該デジタル財布のアカウントを有していることが条件となる。