2017年3月6日21:22
凸版印刷とTISは共同で、モバイルキャッシュの利用を可能にする金融機関向けモバイルWalletサービスの提供を2017年3月6日より開始すると発表した。両社では、2020年までに40社への導入を目指す。
両社が提供するモバイルWalletサービスは、従来のキャッシュカード機能をスマートフォンに格納することでカードレス化し、将来的にはタッチするだけでATM手続きが短縮できる機能に対応したクラウドサービスとなる。具体的には、取引内容をスマートフォン上で予め入力し、対応のATMでそのスマートフォンをかざすだけで、煩雑なボタン操作を省略できるようになるという。
また同サービスは、スマートフォン上での情報管理セキュリティ向上のため、カード番号などの個人情報をスマートフォン上でダミー番号(トークン)に置き換えて利用するトークナイゼーション技術を採用。キャッシュカード番号はセキュリティ性の高いクラウドサーバで管理する。
同サービスの提供においては、凸版印刷はスマートフォンにダウンロードするWalletアプリの提供、TISがキャッシュサービスを提供するためのキャッシュカード情報を顧客のスマートフォンに安全に格納する技術を提供する。
両社は今後、同サービスの開発を進め、デビット機能やクレジット機能も追加していく予定だ。