2017年6月12日17:47
フライトシステムコンサルティングは、同社のタブレット向けマルチ決済装置「Incredist Premium」がDiscoverのコンタクトレスEMV「D-PAS」のブランド認定を取得したと発表した。
同社は、2010年9月より国内初のiPhoneやiPadをクレジットカード決済端末にする大企業向けソリューション「ペイメント・マイスター」を販売している。すでに高級ホテル施設での決済、レストランのテーブルチェックや観光タクシーでの決済、および旅行代理店などで導入されている。また2016年3月には、磁気クレジットカード、接触型ICによるクレジットカード(EMV)、 日本の電子マネーという3種類の決済に加え、新たにコンタクトレスEMVに対応したマルチ決済装置「Incredist Premium(インクレディスト・プレミアム)」を発売開始している。
同社では、Incredist Premiumにおいてすでに取得済みの4ブランド(Mastercard Contactless, Visa payWave, AmericanExpress ExpressPay, JCB J/Speedy)に加え、新たにDiscover D-PASのブランド認定の取得が完了した。Discoverは、アメリカを中心に普及してきたクレジットカードブランドで、世界中で利用が可能だ。同社のアメリカを中心とした海外戦略においては重要な対応ブランドとなるという。また日本ではJCBとの提携により国内のJCB加盟店での利用が可能になっているため、 海外発行のDiscoverを利用する今後のインバウンド需要で大きな期待が見込まれるそうだ。
今回認定を取得したDiscoverのコンタクトレスEMVであるD-PASは、欧米で使われているApple Payで使用されているブランドの1つ。日本国内のApple Payでは日本の電子マネーであるNTTドコモの「iD」等が活用されている一方で、 欧米ではコンタクトレスEMVが使われている。
フライトでは、2020年の東京オリンピックへ向けた訪日旅行客の利便性を視野に入れ、海外のみならず国内の決済センターでコンタクトレスEMVによる接続を積極的に推進している。また中国銀聯 QuickPassについても認定取得を現在進めている。