2020年12月16日18:20
フライトシステムコンサルティングは、 2020年6月に発表した「Incredist Premium II(インクレディスト・プレミアム・ツー)」の量産が開始されたと発表した。2021年1月より販売開始の予定だ。
同社は、2010年9月よりiPhoneやiPadをクレジットカード決済端末にする大企業向けソリューション「ペイメント・マイスター」を販売している。また2016年3月から、マルチ決済装置「Incredist Premium(インクレディスト・プレミアム)」を発売開始している。
一方で、 2016年1月から開始されたマイナンバー(個人番号)制度だが、 現在では約2,900万枚、普及率は23.1%になっているす。2020年9月からはマイナポイント(キャッシュレス決済で付与されるポイント)によるポイント付与の実施や、 2021年3月からは健康保険証としても利用できるようになる予定で、今後もさまざまな場面で広く活用されることが期待されている。
従来の「Incredist Premium」の後継機として、カード決済だけではなくマイナンバーカードの読み取りも対応した「Incredist Premium II」を開発し、地方公共団体情報システム機構が運営する「適合性検証済ICカードリーダライタ一」の適合試験を受け「マイナンバーカードに対応したICカードリーダライタ」として認定された。
今後同社では、 従来のクレジットカード決済の読み取りニーズに加え、マイナンバーカードの読み取りを紐付けて一連の業務が行えるメリットを活かし、多店舗展開している小売業・医療関係者に向けて「Incredist Premium II」の拡販を目指す。
マイナンバーカード読取のソフトウェアソリューションでは、WindowsパソコンやiPadを使ってマイナンバーカードを読み取り、公的本人認証、および氏名、住所、生年月日などの情報を取得するソフトウェアライブラリを提供予定だ。各アプリケーションベンダーは同ライブラリを使うことで、アプリケーションの中からマイナンバーカードに登録されている情報の取得が実現できるようになる。携帯電話や生命保険の契約、クレジットカードの申し込みなどにおける本人確認のデジタル化を推進し、かつ入力の手間やミスを無くすアプリケーションが実現可能になる。
決済ソリューションとの統合では、WindowsパソコンやiPadを使ってクレジットカード及び電子マネーの決済を実現し、またマイナンバーカードの読み取りを実現するトータルソリューションを提供するという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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