2017年7月8日9:00
米国でP2P送金といえばVenmo。ミレニアルズを中心に個人間送金のVenmoがシェアを伸ばしている。
チャット感覚で送金でき、利用が無料なのが受けている。現在利用者は700万人といわれ、2017年の送金額は3兆円に迫ると予測されている。
Venmoの課題はマネタイズである。P2P送金の仕組みをマーチャント決済に広げようとしているが、思うように開拓が進んでいない。
一計を案じたのがデビットカード(Venmo口座と紐ついたプリペイドカード)の配布。発行コストはかかるが、カード発行者手数料がはいってくる。独自開拓加盟店であれば、On-Us取引となり手数料も増える。
現在はチポトレやタコベルのようなファストフードチェーンで実証実験中。競合のSquare Cashは、5月にデビットカードを発行すると発表している。
フィジカルのカードが必要かどうかは別として、P2P送金のマネタイズにはマーチャントとの決済が不可欠であることがわかる。