2017年9月8日18:13
デジタルセキュリティベンダーのジェムアルト(Gemalto)は、同社の技術を搭載した電子パスポートが、これまでに30カ国以上で導入されたと発表した。
ジェムアルトは、ポリカーボネート製のデータページ、視認領域と秘匿領域によるドキュメントセキュリティ機能、電子パスポートカバー、ICAO(国際民間航空機関)準拠の組込み用ソフトウェアなどの、電子パスポートに関連するすべてのドキュメントと主要なコンポーネントを供給している。
また、ジェムアルトの組込み用セキュリティソフトウェアは、過去10年間にわたり国際的なテストで常に競合製品を処理速度で凌駕してきたとしている。さらに、ジェムアルトは電子パスポートの国際標準策定に積極的に関わっている。
電子パスポートは2005年に導入され、現在世界で使用されているパスポートの57%を占める。所有者の個人情報とデジタル写真を格納するセキュアなマイクロプロセッサを搭載することで、強固な偽造防止機能を有しているそうだ。
電子パスポートは、標準規格に基づきデジタル化された顔写真データを顔認識用に内蔵しており、データは空港における各種サービスの自動化、セルフサービス化に活用できる。チェックイン、入国審査、搭乗手続き等にも適用可能だ。