2017年11月1日7:30
店舗の混雑状況や人員配置状況に応じて、フルセルフ、セミセルフを瞬時に切り替え小規模店舗の決済の合理化・効率化を支援
寺岡精工は、深刻化する人手不足への対応と、チェックアウトのさらなるスピードアップを支援する、業界初の3機能(フルセルフ、セミセルフ、セルフ精算機)切替式対面型セルフ精算レジ「HappySelf(ハッピーセルフ)」を2017年11月上旬にリリースする。これに先がけて10月31日、同社東京ショールーム(東京・大崎)にて、プレス実演説明会を開催した。
これまで1,500超の店舗への導入実績を持つ
2種類のセミセルフレジに続く新製品としてリリース
寺岡精工はこれまで、「スピードセルフ」「スマイルセルフ」という2種類のセミセルフレジを展開。2017年9月末現在で543社・1,519店舗への導入実績を持つ。今回リリースする「HappySelf(ハッピーセルフ)」は、これに続く機種。今なお深刻化する人手不足への対応と、チェックアウトのさらなるスピードアップを図るために開発されたものだ。
「ハッピーセルフ」は、店舗の混雑状況や人員配置状況などに応じて、フルセルフ、セミセルフ、セルフ精算機と、フレキシブルに機能を切り替えられる業界初の対面型セルフ精算レジとなる。この新型レジを市場に投入することによって、セミセルフ市場の裾野を小規模店舗にも拡大しながら、さまざまな売り場における決済の合理化と効率化を強力にサポートしていきたい考えだ。
店舗とエンドユーザ―双方にとって使いやすい機能を実現
「ハッピーセルフ」のフルセルフ、セミセルフの切り替えは、「セルフ切替キー」を押下するだけで可能。ほんの2~3秒で切り替えが完了する。「ハッピーセルフ」を2台以上導入している場合は、フルセルフモード時に、ほかのレジからLANで会計データを受信して、セルフ精算機として稼働させることもできる。
ディスプレー部分を含まないレジ本体のサイズは、幅34センチとコンパクトなため、小規模店舗にも向く。レシート排出方向は、フルセルフ時はもちろんお客様になるが、セミセルフ時はお客様側、チェッカー(店員)側のどちらでも選択可能なように、回転機構が採用されている。
お客様側の画面は、「スマイルセルフ」では7インチだったが、「ハッピーセルフ」では15インチの大型画面を採用。より見やすく、わかりやすくなった。また、フルセルフ時にはチェッカー側からもお客様と同じ画面が表示されるようになっており、お客様が操作に困っている時などにスムーズにアシストすることができる。
お客様が迷わず操作できることを考慮し、支払画面は、フルセルフ、セミセルフ、セルフ精算機のいずれのモードでも同一とした。
さらに、クラウド型マルチ決済サービス「Payoss(ペイオス)」および、米国の決済端末メーカー「Verifone(ベリフォン)」と共同で開発したクラウド型マルチ決済端末「P400」との連動により、クレジットカード、電子マネー決済に対応できる。
コンビニ、ミニスーパー、クリニックなど多彩に広がる利用シーン
同社では「ハッピーセルフ」を、コンビニやミニスーパーをはじめ、総菜・弁当・焼き鳥店、セルフ飲食店、フードコート、さらにはクリニックなどに導入を図っていきたいとしている。
例えば、2台の「ハッピーセルフ」を導入したコンビニやミニスーパーであれば、繁忙時には2台とも対面のセミセルフとして稼働させ、客が少ない深夜などにはフルセルフにして、困った時だけ店員を呼んでもらうようにすることも可能だ。その中間の利用方法としては、1台をセミセルフ、もう1台をフルセルフとして使ったり、店員による会計業務を1台で行い、支払いは2台を使ってお客様自身に行ってもらうといったこともできる。
また、大きなショーケースに商品を展示している精肉・惣菜店などでは、ショーケースの前でオーダーを済ませたお客様から順次、ショーケースから離れてレジに移動していただくことで、次のお客様をスムーズにショーケース前に誘導することが可能になり、営業効率のアップが図れる。
クリニックでも、「ハッピーセルフ」をセルフ精算機として活用して、支払いは患者様本人にセルフで行ってもらうことによって、会計にかかわる人件費を大幅に削減することが期待できるという。
食べ物を扱う店舗や、クリニックでは、支払いをお客様・患者様自身で行っていただくことで、スタッフが現金を扱わずに済むようになるという、衛生面でのメリットも大きい。
「ハッピーセルフ」の販売価格は240万円~。すでに先行して、スーパーに4台の納入実績があり、初年度納入目標は500台。