2018年1月31日20:26
大日本印刷(DNP)と日本ユニシスは、流通・小売の会員向けサイトやアプリに、メーカー等が実施するキャンペーン情報を配信し、店舗への送客と対象商品の購入を促すID-POS連動キャンペーンプラットフォーム「スマートキャンペーン」をいなげやに提供したと発表した。
顧客情報と連動した購買履歴であるID-POSデータを活用した購買行動の分析を通じて、いなげやの店舗と連動した商品キャンペーンの最適化、会員の増加と定着、モバイルサービスと売り場の活性化などを支援するという。
いなげやは「スマートキャンペーン」を活用し、自社のポイントカード「ing・fanカード(アイ・エヌ・ジー ファンカード)」会員用のスマートフォンアプリ「いなげや公式アプリ」で利用できるサービスとして、メーカー等が実施する商品キャンペーンに応募できる「ingスマートエントリー」を2018年2月1日に開始する。
会員はアプリ上で事前エントリーした後、関東エリアのいなげや136店舗で対象商品を買うだけで自動的にキャンペーンに応募可能だ。会員が購入証明を送付する負荷を軽減できるほか、実施店舗では顧客対応プロセスの変更や応募用紙の配布等を行う必要がないという。
DNPと日本ユニシスが提供する「スマートキャンペーン」は、会員の購買情報であるID-POSデータを商品の購買を条件とするキャンペーンに活用できるサービスとなる。レジ周辺などをキャンペーンに合わせて改修する必要がなく、店舗側の運用負荷を抑えて、「賞品プレゼント」「ポイント付与」などのキャンペーンを実施できる。
日々のID-POSデータからの販促効果の分析が可能で、キャンペーン期間中の経過をもとに会員の購買実態に合わせて施策を変更することもできる。来店誘導に加え、店舗に対する会員のロイヤルティ(忠誠心)の向上施策など、企業や店舗と会員の良好な関係作りにつながるとしている。
また、キャンペーンを実施するメーカーにとっても、地域に密着した店舗の会員が利用するアプリを通じて、適切なタイミングで購入の可能性が高い会員に告知することによって、キャンペーンの効果を高めることが可能だ。
DNPと日本ユニシスは、現在「ID-POS連動キャンペーンプラットフォーム『スマートキャンペーン』」をイズミの中国・四国・九州エリアのイズミグループ185店舗で展開、オークワの関西・東海エリアの162店舗で展開するなど、利用店舗・エリアを拡充している。