2018年3月26日19:52
世界の750都市強で使用されている交通向け非接触型決済/アクセス・ソリューションのMIFAREを提供するNXP Semiconductors N.V.は、Googleと協力し、デジタル化したMIFAREベース認証情報を管理する包括的なエンド・ツー・エンド・ソリューションであるNXPの「MIFARE 2GOクラウド・サービス」を、Google Payに統合したと発表した。
今回の統合により、通勤者は携帯電話での乗車権利の即時購入が可能になるとともに、携帯電話を端末にかざすだけで乗車できるようになる。Google Payソリューションは通勤者のチケットに関連する乗換駅の地図表示や、交通機関利用履歴の電子レシート発行などの機能も提供するそうだ。
MIFARE製品とGoogle Payを組み合わせた新ソリューションは、近距離通信(NFC)をサポートし、Androidスマートフォンのユーザーが利用できる。MIFARE 2GOは既存のMIFARE非接触型技術インフラにより動作し、セキュリティとスケーラビリティに関する業界の要件を満たすという。
NXPとGoogleはクラウドベースのエンジンと、ハードウェア・セキュリティを有する耐タンパ・セキュア・エレメント(SE)を組み合わせるソリューションを共同開発。これにより、輸送機関やOEM企業が本格運用時に必要なセキュリティ機能を提供することが可能になったとしている。モバイル機器向けには、NXPのコモンクライテリア「EAL5+」SE+NFCソリューションがセキュリティ保護プラットフォームとして使用可能だ。
なお、新ソリューションの運用がラスベガス・モノレールで初めて開始。同モノレールはラスベガス大通り沿道の複数のホテルと大規模コンベンション施設を結んでおり、世界各地から訪れる年間数百万の乗客がこの新しい交通機関決済/情報ソリューションを利用することになる。