2018年7月30日20:07
KDDIとFinatextは資本業務提携契約を締結したと発表した。両社は、スマートフォン上のアプリを通じた、金融デジタル接点の強化およびビッグデータを活用した金融サービスを提供していくそうだ。
KDDIと提携したFinatextは、2013年12月に設立されたフィンテックベンチャー。金融機関のリテール顧客向けに金融モバイルサービスや投資関連のアルゴリズム等を提供するFinatextと、その子会社で機関投資家向けにAI/ビッグデータ解析サービスを提供するナウキャスト、コミュニティ型の株取引アプリを運営する証券子会社であるスマートプラスの3社を軸に、国内外 (台湾、マレーシア、ベトナム、英国) で事業を展開している。
今回の提携により、KDDIと優れたフィンテックサービスを展開するFinatextは、分かりやすいユーザーインターフェース・ユーザーエクスペリエンスを備えたスマートフォンアプリを通して、「お客さまの体験価値向上」を目指すという。これにより、「au WALLET」や、「auの生命ほけん」「auの損害ほけん」「auのローン」等のKDDIグループ企業が提供する金融および決済分野を中心に、利用者一人一人にあったライフデザイン提案を行うそうだ。また、3,900万を超えるau累計契約に基づく顧客基盤やそれに付随するデータ、ARISE analyticsの有するデータ利活用ノウハウと、Finatextの有するAI/ビッグデータ解析技術を掛け合わせることで、フィンテック領域の新たな事業創出を検討していく。