2018年8月28日8:34

ドイツのGiesecke + Devrient(ギーゼッケ+デブリエント)は、デジタルセキュリティ分野で世界をリードする企業の1つとなる。2018年4月15日、16日にUAE ドバイで開催された「Seamless Middle East2018」において、同社の取り組みについて話を聞いた。

モバイルでの口座開設などに対応したID認証ソリューションを提供

まず、同社が力を入れるのはデジタル・アイデンティフィケーション(認証)分野だ。オンラインバンキングの口座開設などに対応したID認証ソリューションとなり、「Video Identification」と呼ばれる。同サービスでは、PCやスマートフォンを活用して、銀行や金融機関のオンラインでの口座開設などをセキュアに行うそうだ。

Gisecke&Devrient Financial Services Vincent Daneker氏

利用者は、オンラインバンキング、モバイルサービスにアクセスするため、指紋、顔、音声認証などの複数の生体認証機能を活用して、セキュアな認証が可能だ。金融機関に応じてさまざまな使い方が可能で、現在銀行と商談中だという。

トークンサービスプロバイダとしていち早くサービス開始

NFCモバイルペイメントの分野は、他社に先行して展開。同社では、MastercardのMDES(Mastercard Digital Enablement Service)、VisaのVTS(Visaトークンサービス)などに対応しており、セキュアなデジタル決済サービスをさまざまなデバイスに提供している。

また、NFCのHCE( Host-based Card Emulation)も早期にパイロットを行い、オーストラリアやオランダといった国で市場の黎明期にサービスをローンチし、現在は新しい商品も準備しているそうだ。

NFCチップ搭載のリストバンドも提供。リストバンドはモバイルでアクティベートして利用可能だ。競合でも同様の製品を提供しているが、シリコンでできているため軽く、水に濡れても問題なく、デザイン性も売りとなっている。

※取材は2018年4月15日、16日にUAE ドバイで開催された「Seamless Middle East2018」の「Giesecke + Devrient」ブースにて

 

 

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