Suica決済とAIを活用した無人店舗の実験を赤羽駅で実施(JR東日本スタートアップ/ JR東日本)

2019年3月26日8:00

1日平均450名が参加し、実用化に向けた課題の多くを解決

JR 東日本スタートアップとJR 東日本では、2018 年10 月17日から12 月14日まで、JR 赤羽駅5、6 番線ホーム上で、サインポストが開発したAI 無人決済システム「スーパーワンダーレジ」の実証実験を行った。実験では、無人店舗の実用化に向けたシステム精度を確認するとともに、前回の実験での課題を解決できるなどの成果があったそうだ。

店舗には同時に3組まで入店可能
画像認識の精度も大幅に向上

無人決済システムの実証実験は、赤羽駅ホーム上のKIOSK跡を活用した特設店舗で行われた。営業時間は平日の午前10時~午後8時までで、店舗では約140種類の商品を販売した。店舗には画像認識カメラを天井に16台、商品棚に100台を設置。利用者は、入り口で手持ちのSuicaをかざして入店し、AIと画像認識技術により、手に取った商品が自動で認識され、店舗を出る際にSuicaをかざして支払いを行った。

JR 東日本スタートアップ マネージャー 阿久津智紀氏

JR東日本スタートアップ マネージャー 阿久津智紀氏は、「実験では、1日平均450名の方にご参加いただけました。前回、大宮で実験を行った際の課題をクリアでき、よりリアリティのあるお店に近づきました」と成果を語る。

JR東日本スタートアップとJR東日本では、2017年11月20日~26日に大宮駅で無人レジの実証実験を実施。大宮の実験では、1組のみの入店に限られたが、赤羽では3組まで同時に入店できるようにした。それに加え、大宮では午前10時~午後6時の営業時間となり、7日間の実験で約2,000名の利用に限られたが、赤羽では回転率が大幅に向上した。駅ホーム上の狭い店舗面積の関係などで3組に絞ったが、より広い店舗や商品数でも利用できる目処が付いたという。

利用者は入り口で手持ちのSuica をかざして入店利用者は入り口で手持ちのSuica をかざして入店
 

また、大宮では商品を裏から手に取ったり、複数手に取ってから棚に戻すと認識できないこともあったが、その課題も解消しており、利用者が商品をカバンやポケットの中に入れても認識が可能だ。同仕組みでは、サインポストの画像認識技術を採用することで、食品や飲料など利用者が選んだ商品をAIが把握し、自動的に購入金額を算出している。サインポストの画像認識技術の向上に加え、JR東日本では店舗の設計も協力して取り組み、棚の改善などを行った。また、会計システムはPOSと紐付けされているため、どの商品が何個販売されているかを取得でき、自動で商品をリストアップして、品出しが可能だ。阿久津氏は、「商品の誤差はほとんど出ておらず、検品結果も合いました」と成果を口にする。

食品や飲料など利用者が選んだ商品をAI が把握し、自動的に購入金額を算出

 

普段から慣れ親しんでいるSuicaで決済
システムのコストダウンが課題

Suicaで入店して、退店時に会計するシステムについても、「お客様からは違和感なくご利用いただきました。大宮の実験でもSuicaの仕組みが非常にスムーズでしたので、それを踏襲しています」と阿久津氏は話す。

手に取った商品や金額を算出し、Suica で決済するとゲートが開く
 

一方で、「だいぶ実用化に近づいてきましたが、物流や品出しの部分は改善の余地があります。サービスとしてオペレーションに落とし込むまではできあがっておらず、1店舗のために個別の仕組みを引くのは難しいです」と同氏は課題を挙げた。画像認識のシステム面も実運用時にはさらなるコストダウンが求められる。さらに、今回は入店前にシステムの説明を行う係員を配置したが、実用化にあたってはその作業の省力化が肝となる。

JR東日本スタートアップとサインポストでは、2019年2月21日、AIを活用した無人決済店舗の本格的な事業化に向け、合弁会社の設立を検討する基本合意書を締結したと発表している。

セルフ注文・決済端末を開発へ
青森では「Origami Pay」を検証

なお、JR東日本スタートアップでは、決済事業者と連携した取り組みを他にも展開している。2019年1月28日から、JRグループ運営の駅弁屋、ベッカーズ、ほんのり屋の計9店舗の一部商品をスマホで事前に注文・決済することで、店頭で待たずに受け取れるサービスの実証実験をShowcase Gigと連携して行っている。また、Suica等交通系電子マネー対応セルフ注文・決済端末の開発を共同で進めており、2018年度内を目処にグループ店舗への設置を行う予定だ。阿久津氏は、「モバイルオーダーでお客様の利便性向上やレジ待ちをなくすことに加え、セルフ端末の開発で人手の削減などの省人化、店舗のキャッシュレス化につながります」と説明する。

また、Origamiとは、スマホ決済サービス「Origami Pay」を利用した、「あたらしい青森」をテーマとした旅のキャンペーンを2018年12月1日から2019年3月31日まで青森県で実施している。同期間中、Origami Payの支払いで半額となるクーポンが対象店舗で利用可能だ。また、JR東日本が発行する新幹線車内サービス誌「トランヴェール」内の特集ページや、青森駅と新青森駅等で配布される「あたらしい青森」リーフレット、Origami加盟店掲出のポスターなどに、期間中取得可能な500円OFFクーポンを掲載しており、青森県内全域で利用できる。青森県内ではSuicaが利用できないエリアも多いが、Origami Payはそれを補完できる可能性があり、「物販での利用が多く、決済金額も想定よりも高かったです」と阿久津氏は語った。

カード決済&リテールサービスの強化書より

 

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