2019年4月2日7:30
フライトシステムコンサルティングは、同社製品であるマルチ決済装置「Incredist Premium(インクレディスト・プレミアム)」を導入している多店舗展開企業向けに、新たに決済専用アプリケーションプロセッサー「Incredist Trinity Mini(インクレディスト・トリニティ・ミニ)」の提供を2019年5月より開始すると発表した。
同社は、2010年9月よりiPhoneやiPadをクレジットカード決済端末にする大企業向けソリューション「ペイメント・マイスター」を販売している。また2016年3月には、マルチ決済装置「Incredist Premium(インクレディスト・プレミアム)」を発売しており、 iPad等と一緒に利用することで場所を選ばないカード決済を幅広い業種に導入されている。さらに2018年には、オートカッター付きプリンター内蔵の据置型モデル「Incredist Trinity(インクレディスト・トリニティ)」を発表している。
クレジットカード決済市場では、2018年6月に改正割賦販売法が施行され、 国内すべての小売業の店舗では2020年3月末までにICクレジットカード対応端末の設置、クレジットカード情報の非保持化、PCI DSSへの準拠などが必要となっている。これにより、タブレット等の汎用機器を用いてクレジットカード決済を行う場合、 OSのバージョンアップの管理、 Wi-Fiのロギング・監査など、 PCI DSSにおける運用コストが膨大になる課題に直面しているという。
同社では本法令対応として、店頭でタブレットとIncredist Premiumを利用中の多店舗展開企業向けに決済環境の整備を目指し、新たにIncredist Trinity Miniを開発した。Incredist Trinity MiniはLTEとバッテリーを内蔵したアプリケーションプロセッサーで、iPad等のタブレット上で動いていた決済アプリケーションペイメント・マイスター相当が使える。 これにより顧客管理やPOSなどの日常業務では従来通りタブレットを使用したまま、クレジットカード決済時にはIncredist Trinity Miniへ切り替えることで、業務フローを大きく変えることなく改正割賦販売法への対応を実現するそうだ。