2020年4月2日8:30
決済サービス「Paidy」を提供するPaidyは、平成エンタープライズが提供する高速バス予約サイト「VIPライナー」と、同社サービスが2020年4月1日に連携したと発表した。
平成29年の国土交通省資料によると、高速乗合バスの輸送人員は1億900万人に昇り、 国内航空旅客機の利用者9,200万人を超えている。このように、国内の輸送機関としての高速バスの重要度は高まってきているという。また近年では、外国人利用者の増加など利用者層も多様化し、それに伴い、高速バスの情報を集約したプラットフォームが整い、利便性の面から予約方法も電話からウェブサイト中心に変遷している。予約サイトでの決済方法も多様化し、クレジットカード決済、コンビニ支払い、乗車当日の現金払いなど、利用者の選択肢は充実している。しかしながら、新しく参入した高速バス事業者においては若年層の利用者も多く、クレジットカードを保有していない利用者もいるという。くわえて、当日支払いやコンビニ決済では、予約変更の際に返金や差額処理の対応などでさまざまなデメリットが生じ、既存の決済方法の課題が顕在化している。
「Paidy」は、当月分の買い物を翌月に一括して支払うことができる「翌月払い」の決済サービスとなる。事前登録、クレジットカードがなくとも、メールアドレスと携帯番号だけで支払いができる。これにより、「VIPライナー」において、クレジットカードを保有しない若年層の利用促進を期待するとともに、ウェブ上でのクレジットカード情報の入力に抵抗がある人の送客も見込んでいる。さらに、同社サービスでは返金処理をオンライン上で行えるため、予約変更による決済金額の変更等もできる。なお、今回の連携は、高速バス予約サイトにおける初めての後払い決済導入となる。