2020年4月30日13:40
NTTデータは、情報銀行の仕組みを活用した個人によるパーソナルデータ提供に関する同意管理サービスの実証実験を2020年5月7日より開始すると発表した。
NTTデータでは、個人が情報銀行を通じて各種規約に同意をすることで、過去の同意内容を企業横断的に一元管理することが可能になると考え、同サービスの検討を開始した。今回の実証実験では一般モニターを募り、NTTデータが仮想の事業者として情報銀行の役割を担い、同サービスの実現に向けた課題の抽出、および解決方法の検証を行う。
また、個人の規約内容への理解を促すため、規約内容の企業横断的な統一化を図り、個人が確認すべき箇所を明確化するそうだ。さらに、規約に同意するかどうかの判断を助けるための指標値「安全値」を作成し、その有用性を検証する。
具体的に、データ活用企業向けには、個人に対するオファーを作成する機能、および、いくつかの質問事項に回答することにより規約を自動生成することが可能な機能を開発した。同機能を用いて、実証実験に参加する複数の協力企業が実際にオファーを作成、さらにオファーにひもづく規約を自動生成し統一化を図り、その有用性を確認する。
また、個人向けには、情報銀行を通じてオファーに対する同意判断を行う機能を開発し、一般モニター参加者に企業から提示されるオファーについて、オファー内容、規約、および、その「安全値」を確認した上で同意するかどうかの判断を行う流れを体験してもらう。その後、アンケートによって、ユーザーの同意プロセスの実態、規約の理解度、「安全値」の有用性や、オファー内容と「安全値」の関連性等を確認するそうだ。
NTTデータでは、同実証実験の結果をもとに、2021年度中を目標に同意管理サービスを提供・運用することを目指す。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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