新生銀行グループのネオバンク・プラットフォーム「BANKIT」の強みとは?

2020年5月14日8:00

新生銀行とアプラスは、ネオバンク・プラットフォーム「BANKIT」(バンキット)について、金融・決済事業へ参入する事業会社に対し、2020年3月26日より順次、スマートフォンアプリや API (Application Programming Interface)連携を通じたシステム提供を開始している。事業主体となるアプラスに同サービスについて説明してもらった。

金融サービスをカフェテリア形式でパートナー企業に提供

BANKITは、資金移動業および前払式支払手段発行業の登録があるアプラスが事業主体となり、新生銀行グループが有する決済、為替および与信機能などの金融サービスを、カフェテリア形式でパートナー企業に提供するものだ。好きなものを選べるという点で、「カフェテリア方式」という表現を用いている。

パートナー企業は、金融ライセンス取得などにかかる手間や費用をかけず、自社の顧客に対して、金融サービスを提供することが可能となる。APIによって、機能提供するため、すでにメガアプリを持つ事業者にも提供可能であり、新生銀行グループで開発したアプリをホワイトラベルで提供することも可能だ。

国内でもネオバンク・プラットフォームを掲げる金融機関が出てきているが、「私どもがパートナーとして想定しているのは金融機関でない一般事業者様が中心です。ですので、お客様が銀行口座を保有している、あるいは新規に口座開設することは前提にしていません。銀行口座を持っていなくてもご利用いただけるサービスを提供します」とアプラスは説明する。

「ウォレット」「カードレスATM入出金」「送金」「コード決済」「Visa決済」等を提供

提供するサービスは、「ウォレット」「カードレスATM入出金」「送金」「コード決済」「Visa決済」などを想定している。アプラスでは「特定のサービスのみを利用したいというケースは少なく、複数のサービスの組み合わせでご要望を頂いています。事業者様やその事業者様の会員であるお客様の特徴・ニーズによって、利用するサービスの組み合わせが異なってくると想定しています。その前提で、後払いサービス等の少額与信への需要は高いと実感しています」と説明する。コストや納期は、企業のニーズに応じて個別対応する。

なお、後払いサービスの「おたすけチャージ」などについては、2020年 6 月以降、順次提供を行う。

「『おたすけチャージ』は、BANKITで提供するプリペイドカード残高に対して、後払いでチャージできる点が特徴になります。後払いチャージした資金は、特定の加盟店だけでなく、VISA加盟店等幅広いお店やサービスでご利用頂けるので、利便性が高いと考えています」(アプラス)

BANKITプラットフォーム構築には、インフキュリオングループやアイリッジといったFinTech(フィンテック)企業とパートナーシップを組んでいることが公表されている。未公表先については順次各社と合意の上、発表するそうだ。

CCC マーケティング、セレスが導入へ

すでに、カルチュア・コンビニエンス・クラブ子会社の CCC マーケティング、スマートフォンメディア事業を展開するセレスの2社が今年中の BANKITの導入先として発表されている。

たとえば、セレスでは、BANKITを活用し、ポイントサイト「モッピー」で獲得したポイントを実店舗にてキャッシュレス決済が可能となる「スマートフォン決済」や、モッピーアプリユーザー同士でポイントの送金・受取が可能な「個人間送金」、アプリ内のウォレットへ後払いでチャージ可能な「おたすけチャージ」など、さまざまなフィンテックサービスの実装を検討していると発表している。

ほかにも、地域金融機関、大規模商業施設運営者、プロスポーツチームなどがBANKIT導入を検討している。

新生銀行グループとしてさまざまな事業者と価値共創へ

新生銀行グループでは、2018年夏からネオバンク・プラットフォームの研究を開始。新生銀行グループとしてサービスを提供する強みとして、「幅広い事業者様と金融・決済の共同事業を展開(共創)できること。当グループは、中期経営戦略の中で、『価値共創』という柱を掲げておりますが、さまざまな事業者様と共同で価値を創りあげ、提供していきたいと考えています」とアプラスでは意気込みを見せた。

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