2020年5月28日12:25
10Xは、小売・流通事業者向けに開発不要でネットスーパーを立ち上げ可能なサービス「Stailer(ステイラー)」を提供開始すると発表した。また、DCM Ventures、ANRI、個人投資家を引受先とし、総額3億円の資金調達を実施した。これにより2017年の創業からの累計調達額は6.1億円となる。
Stailerは、ネットスーパー事業の立ち上げ・運営を行う小売・流通事業者を対象とし、レガシーなシステムを置き換え、顧客体験を実現するサービスだという。長期的にネットスーパー事業を成長させるために必要なAPI、データベース、エンドユーザー向けのアプリ、分析ツールといったシステムをフルセットで提供する。
すでにネットスーパーを運営中の事業者にとっては、既存のシステムの改修を必要とせずにスマートフォンアプリを提供することができ、ユーザー層の拡大や継続率の向上をサポートするという。
また、新たにネットスーパーを展開する事業者にとっては、既存の商品データをStailerと連携するだけで、ラストマイル配送やドライブスルー受け取りに対応したネットスーパーの展開が可能だ。同時に、必要なパートナー選定やシステム連携等も10Xがサポートする。
具体的には、店舗や配送センターごとに分散した商品等のデータベースをStailerが自動で1つのデータベースに統合する。またバックエンドをStailer APIにより置き換え、ECサイト/アプリ等のクライアントや、分析・CRMツール等で利用可能となり、ネットスーパーの事業運営を加速させる。
ネットスーパーに最適化されたUI/UXを備えるモバイルアプリを提供する。商品を探しやすい売場や、「注文履歴」や「マイリスト」機能により、買い物体験を提供する。また7,000件以上のレシピを元に、自動で毎日の献立が提案される「献立」機能も搭載。必要な食材はワンタップで購入でき、ユーザーの毎日の食のサポートと購入単価の向上を両立できるとしている。