2020年7月20日18:30
Visaは、2020年7月16日米国にて発表したVisa Blogにおいて、公共交通機関の再開に伴い、500以上の都市が Visaのタッチ決済ソリューションを採用していると発表している。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、運賃のタッチ決済は、4月に全世界で最低に落ち込み、現在も流行前の水準には回復していないが、この2カ月で上昇傾向にあり、6月末までに187%増の回復となった。
現在Visaは世界各地で500件以上の交通機関プロジェクトを進めており、流行が蔓延する中、数々の都市でタッチ決済ソリューションの導入を支援してきた。ブリュッセル、ブラチスラヴァ、ブカレスト、香港、サントドミンゴ、トリノでプロジェクトが稼働しており、その他のプロジェクトも急速に展開されている。
ブリュッセルの交通会社STIB/MIVBは、メトロ全体(地下鉄、トラム、バス)にタッチ決済端末を導入し、車内での支払いが可能となったことを最近発表した。4月以降、ヨーロッパにおけるVisaの対面取引の7割以上がタッチ決済テクノロジーによるものだった。米国では、Monterey Salinas Transit(MST)がカリフォルニア州で初めてタッチ決済ソリューションを導入することをCaltrans、Cybersource、MST、Visaが発表した。これによりMSTの乗客の日々の利用が便利になるだけでなく、California Integrated Travel Projectの一環としてカリフォルニア州全域の何百もの交通機関で一貫した決済の展開が可能となるソリューションを構築する。
このような新たな状況に対応するため、VisaはCubic Transportation Systemsとのパートナーシップを拡大した。Visaが国際的に展開する信頼性の高いネットワークとCubicのインテリジェントな交通ソリューションのインテグレーターとしての専門性を組み合わせ、世界中の顧客の移動体験を向上させているとした。両社はロンドン、マイアミ、ニューヨーク、シドニー、バンクーバーなどの都市で、タッチ決済で鉄道やバスに簡単に乗車できるオープン決済ソリューションを立ち上げている。
Cubicの端末およびバックオフィスソリューションが Visa Readyを取得したことで、同社はVisaのグローバルな Mass Transit Transactionモデルにより、迅速かつ容易にタッチ決済ソリューションを大規模に展開することが可能となる。交通機関はCubicのようなVisa Readyパートナーと協業してVisa Ready対応ソリューションを設計、開発、展開することで、新たなタッチ決済プロジェクトの開始を検討している都市にとって重要な要件である市場投入までの時間を短縮することが可能だ。Visa Ready for Transitの全世界のパートナー数は、2019年10月の100社から現在150社に拡大している。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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