2017年10月27日8:59
セイコーソリューションズは、グローバル基準であるクラウド署名コンソーシアム(Cloud Signature Consortium:CSC)に準拠したタイムスタンプサービスとクラウド署名サービスを提供する、EU以外で初めてのサービス事業者となったと発表した。
これにより、セイコーソリューションズは、アドビ システムズ(アドビ)、GMOグローバルサインと協業し、CSCに準拠したクラウド電子契約サービスの提供を日本国内に向け2017年末より開始する予定だ。
同サービスは、セイコーソリューションズが提供するCSC対応タイムスタンプサービスとクラウド署名サービスをGMOグローバルサインが提供するPDF署名用証明書と組み合わせて、アドビのクラウドサービスAdobe Sign上で国内外の法規制に対応した電子契約ソリューションとして実現するもの。
同サービスは、日本を含むアジア・パシフィック・北米市場における先駆的な存在であるため、日本国内向けサービスを皮切りに順次サービス提供範囲の拡大を目指すとしている。今後、三社は、金融取引や不動産取引、政府自治体での申請手続きなどの電子契約を中心にソリューション提供を行う。
なお、セイコーソリューションズのクラウド署名サービス「 eviDaemon(エビデモン)」は、電子証明書と秘密鍵をクラウドで管理することによって、企業や個人にとって重要な取引に関わる契約などに印鑑の代わりになって電子的な契約の成立を証明するという。eviDaemonは、2010年のサービス開始当初より業界に先駆けてハードウエアセキュリティモジュール(HSM)とタイムスタンプを組み合わせた高度なセキュリティ基盤を実現しているそうだ。クラウド署名コンソーシアム(CSC)が求めるセキュリティ基準に合致しており、国際的基準に基づくデータの信頼性を担保しているそうだ。
すでにeviDaemonサービスは国内累計1000社以上に提供され、金融機関や医療機関、大手製造業における電子契約や重要情報の保証に利用されている。