2021年9月7日17:32
ナウキャストは、消費者購買に関わるPOSデータなど複数のオルタナティブデータを活用した投資分析プラットフォームサービス「AlternaData(オルタナデータ)」の提供を開始すると発表した。
「AlternaData」は、日本株に投資する機関投資家向けに特化した投資分析プラットフォームとなる。スーパーやドラッグストアのPOSデータや決済データを1つの投資分析プラットフォーム上でまとめて分析可能で、食品・日用品に関わる企業の売上動向を決算開示よりも前に把握できる。
同社のデータアナリストによる概要レポートやデータのダウンロードも可能で、投資家は「データの概要を確認→個別企業を詳細に分析→データをダウンロード」といった投資分析のフローをワンストップかつ柔軟に行えるようになるとしている。
今後、個別企業の各製品の販売状況を詳しく分析できる機能や、気象データと組み合わせて分析できる機能を追加予定です。家電など他業種のPOSデータや位置情報データの追加も検討していく。
近年、世界の資産運用業界では、企業のIR情報や政府の発表する経済統計などの公的なデータだけでなく、これまで活用されてこなかったPOSデータやクレジットカードの決済情報、衛星画像などの代替的なデータ(オルタナティブデータ)を投資判断の材料として活用する動きが強まっている。
日本でもオルタナティブデータを投資家へ提供するサービスが生まれてきているが、マーケティング用途で使われていたものを機関投資家向けに転用したものが多く、投資分析を行う投資家は、複数の異なる提供元から個別に提供されるデータを自身でまとめ上げて分析する必要があり、手間とコストが大きな課題となっていた。
そうした課題を解決するため、複数のオルタナティブデータを提供している同社は、POSデータや決済データなど消費者の購買行動に関わる複数のデータを用いた投資分析を1つの場所で行うことができるサービス「AlternaData(オルタナデータ)」を提供することとなった。
ナウキャストは「AlternaData」を通して、投資家に投資のインサイトをいち早く届け、より効率よく多面的な銘柄分析を可能にするサービスを提供しているそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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