ホームセンター「グッデイ」、多彩な決済手段を導入してキャッシュレスが浸透

2022年6月9日8:00

嘉穂無線ホールディングスが北部九州および山口県で展開するホームセンター「グッデイ」では、多彩な決済手段を導入するとともに、「キャッシュレス・消費者還元事業」やQRコード決済事業者のキャンペーンを活用した積極的な顧客へのアプローチを行うことでキャッシュレス決済比率を約3倍に高めることに成功した。還元事業後もキャッシュレスは同水準で推移しており、顧客利便性向上につなげている。

嘉穂無線ホールディングス 管理本部 財務経理部 部長 松石寛文氏

記事のポイント!
①キャッシュレス還元事業でキャッシュレス比率が大幅増
②2018年比で3倍近い利用に
③還元事業後もキャッシュレス決済比率は安定
④キャッシュレス決済の5割がQRコード決済に
⑤QRコード決済ではPayPayが存在感発揮
⑥日用品を取り扱うグッデイの業態と利用単価がマッチ
⑦PayPayの加盟店手数料有料化後も納得感?
⑧キャッシュレス決済比率の高まりで手数料負担がジレンマに
⑨代表が経産省令和2・3年度キャッシュレス検討会委員に
⑩特にクレジットカード決済手数料は高い認識
⑪多彩な決済手段を取り揃えることは重要、料率への見解は?
⑫さらなるキャッシュレスには副次的要素も必要
⑬ハウスプリペイドの導入も検討

キャンペーンを活用してメリットを紹介
還元事業後もキャッシュレス比率は同水準に

ホームセンター「グッデイ」では、2019年10月1日~2020年6月30日まで行われた「キャッシュレス・消費者還元事業」対象加盟店として5%還元を実施し、店舗で積極的に訴求した。店舗では、クレジットカード、電子マネー、各種QRコード決済など多彩な決済手段を導入しており、同取り組みを契機にキャッシュレス決済比率が大幅に伸長している(関連記事)。

嘉穂無線ホールディングス 管理本部 財務経理部 部長 松石寛文氏は「PayPayなどが大規模なキャンペーンで消費者に訴求していただき、我々も同調して来店客にアピールしました。以前はクレジットカードや地域振興券などの手段に絞られており、キャッシュレス決済比率も2018年は12~13%程でしたが現時点では35~36%となり、3倍近い利用となっています」と話す。還元事業で高まったキャッシュレス決済比率は、その後も30数%台で推移している。都市周辺・大型店舗のキャッシュレス決済比率は平均を上回っているが、地域型店舗は顧客の年齢層が高い傾向にあり、より現金決済比率がより高くなっているそうだ。

キャッシュレスのうちコード決済比率が約5割に
コロナ禍の中、非接触で安心・安全な支払いを訴求

現状、キャッシュレス決済のうちQRコード決済の比率が約5割を占める。2020年1月末時点では、クレジットカードが全体の6割強だったが、現在は4割程度の比率に下がっている。特にPayPayが存在感を発揮しており、QRコード決済の6割強の利用を占める。2019年・20年の還元事業での5%還元に加え、同時期にさらに5%のポイントを付与する「まちかどペイペイ」キャンペーンなどの取り組みにより、消費者に一気にキャッシュレスが浸透した。また、2020年9月末まではPayPayの加盟店手数料が無料だったため、キャッシュレス決済利用によるポイント還元のメリットなどについて店員が丁寧に説明するなど、来店客に勧めた。

還元事業後もQRコード決済の利用は好調に推移している。PayPayなどQRコード決済事業者が自治体などと連携し、定期的にキャンペーンを行っていることも大きい。また、2020年以降はコロナ禍の影響もあり、現金のやり取りなく非接触で支払いが可能なキャッシュレス決済がより生活の一部として受け入れられるようになった。松石氏は「グッデイ店舗でも安心・安全に支払いができるとアナウンスしています」と説明する。

国際ブランド、電子マネー、コード決済と多彩な決済手段に対応。国際ブランドのタッチ決済の利用も可能だ

QRコード決済は業態と利用単価がマッチ
クレジットカードは高単価で利用される

QRコード決済が伸びた要因として、日用品を取り扱うグッデイの業態と利用単価がマッチしたことも大きい。現在、QRコード決済の平均単価は2,000~2,500円だが、クレジットカードは4,000~5,000円の比較的高額な価格帯で多く利用されている。

このコンテンツは会員限定(有料)となっております。続きを読むには「Paymentnavi Pro 2022」のお申し込みが必要となります。
詳細はこちらのページからご覧下さい。

すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP