2022年11月17日7:50
STマイクロエレクトロニクス(ST)は、Googleの新しいスマートフォン「Google Pixel 7」に、非接触NFC通信の制御および保護を行う「ST54K」が採用されたと発表した。
Googleの設計者に選ばれたST54Kは、NFCコントローラと認証取得済みのセキュア・エレメントが1チップに集積されており、端末の小型化や設計の簡略化につながるという。また、NFCの非接触感度を高める独自技術が搭載されている。
STは、Google Pixel 7向けに、ST54KとThales(タレス)のセキュア・モバイル・オペレーティング・システム(OS)を組み合わせた。同OSは、業界最高水準のセキュリティ規格に準拠しており、組込みSIM(eSIM)とその他のセキュアNFCアプリケーションを同じST54Kセキュア・エレメントに統合することができる。
Google Pixel 7は、2022年10月7日に販売開始された。NFCコントローラとセキュア・エレメントを1チップに集積したST54Kと、ThalesのセキュアOSを組み合わせることで、信頼性と性能に優れた非接触通信機能を実現する実証済みソリューションをAndroidスマートフォンに提供するそうだ。同ソリューションは、全メーカーが制約なく利用することができるとしている。
STとThalesが協力して開発したソリューションにより、Google Pixel 7はCar Connectivity Consortium(CCC)のDigital Car Key Phase 3仕様をサポートする。これにより、ユーザはST54Kのセキュア・エレメントで保護されたスマートフォンで、自動車キーを安全にデジタル化することができるとした。
また、FeliCaなどのチケット規格にも対応しているため、Google Pixel 7を交通系ICとしても利用可能だ。
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