2023年1月17日12:00
Mastercardは、イタリアでキャッシュレス決済の推進に力を入れている。ミラノで開催された2022年の「Salone dei Pagamenti」では、今後決済推進において普及が期待される新たな技術を紹介した。
eコマースでの「Click to Pay」推進
「Tap on Phone」の商用展開も加速
Mastercard Italy カントリーマネージャーのMichele Centemero(ミケーレ・センテメロ)氏によると、イタリアでのキャッシュレス決済推進に向けて、2023に注力したい点は3つあるという。
1つめは、オンライン決済での支払いをシンプルにする「Click to Pay」の推進だ。「Click to Pay」では、スマートフォン、タブレット、PC での決済時、Mastercard が利用できるオンラインサイトでチェックアウトできるため、消費者は都度カード番号を入力せずに、簡単な操作で決済できる。そのため、加盟店での導入に力を入れる。
2つめは、スマートフォンやタブレットといった汎用端末を決済端末に利用する「Tap on Phone」(Mastercardの汎用端末を利用した決済の呼称)の推進だ(イタリアではSoftPOS<ソフトポス>と呼ぶ人が多い)。加盟店は、モバイルアプリをダウンロードすることで、スマートフォンなどでEMVコンタクトレス決済(タッチ決済)を受け入れることが可能だ。「Tap on Phone」は2019年時点ではイタリアで実証実験が始まった段階だったが、「準備できましたので、今からスタートします」とセンテメロ氏は話す。
中小事業者への決済ソリューション推進
重要なポイントでキャッシュレスが利用できるように
3つめは、SME(中小事業者)に向けた便利で安全な決済ソリューションの推進だ。SMEのキャッシュフローマネージメントを簡素化したり、出張や経費、税公金の支払いを便利にするなど、中小事業者のビジネスを効率化するソリューションを展開していく。また、中小事業者に「Business Bonus」を提供することで、特典とオファーを便利に利用できる。
Mastercardは、店舗・ネット・鉄道など、イタリアにおけるキャッシュレス推進に力を入れてきた。センテメロ氏は「重要なポイントで支払いができることを念頭に置いてやっておきます」と意気込みを見せた。
「Tap on Phone」では欧州で事例
オープンバンキング、スマイル認証、空中PINも
Mastercardブースでは、今後、イタリアでも利用が期待される決済のイノベーションを紹介した。
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