2023年7月5日7:30
日本オラクルは、2023年7月4日、金融機関、証券会社の業務システムや情報セキュリティなどのシステム・ソリューション・プロバイダーであインテリジェント ウェイブ(IWI)が、アクワイアリング基幹業務サービスIOASISの一部に「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を採用したと発表した。2023年4月以降の新規ユーザに対して、従来オンプレミス環境で提供していたサービス基盤を、アプリケーションや運用変更を最低限に抑えながら「Oracle Cloud VMware Solution」と「Oracle Base Database Service」上に構築することで、サービス導入にかかる期間を約30%短縮しているそうだ。
IOASISは国際ブランドやキャッシュレス決済事業者との対外接続や加盟店精算などアクワイアリング業務に必要な機能一式を提供し、カード会社、銀行などのアクワイアリング事業の早期立ち上げを支援するASPサービスとなる。IWIでは、コロナ禍の急速なキャッシュレス決済需要拡大により、同サービスにおいてスケールアップが容易かつ高セキュリティを維持できる環境が求められていた。また、顧客からのDR要件のニーズもあり、それらの課題を解決するため、従来オンプレミスのVMware 仮想環境と「Oracle Database」からなるサービス基盤をパブリック・クラウド上で実現することを決定した。クラウド選定にあたっては、現在提供しているアプリケーションや運用管理への変更を最低限に抑え、短期移行が可能なこと、決済支援サービス基盤として24時間365日稼働可能な可用性、オンプレミス環境と同等以上の性能、PCI DSS※準拠の高いセキュリティが要件となっていた。
OCIが検証において他社クラウドと比較して約2倍の処理性能を実現した点、同社の要件とするPCI DSSをはじめとしたさまざまな標準認証を取得している点などから導入に至った。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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