2023年9月19日8:40
GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は、給与計算業務サービスを提供するペイロールと、就業者の勤務実績に応じた給与相当額をVisaプリペイドカードで受け取り、最短で翌日から買い物や各種決済等に利用できるサービスに関する基本合意書を2023年9月15日に締結した。ペイロールが給与計算関連サービス「e-pay sugumo(イーペイスグモ)」を提供し、GMO-PGがそのシステムおよび必要なオペレーションを提供するという。
同サービスは、企業・就業者ともに手数料がかからず、就業者は働いた分までの給与相当額を最短で翌日からVisaカードを利用して、Visa加盟店のECサイトや店舗で決済することが可能だ。導入企業は、就業者のニーズに沿った受け取り方法と給与支給日を待たずに給与相当額を利用できる環境を提供することにより、人材の確保・定着率増加が期待できるという。さらに、ペイロールの顧客就業者が手数料負担なく利用できることから、多くの企業からの導入が見込めるとしている。これらに加え、ペイロールが各種控除金額を考慮した働いた分までの給与相当額を算出し、同サービスを利用した金額の給与控除までを一気通貫で対応するため、導入企業の負担軽減も見込まれるという。
なお、Visaカードで受け取る仕組みは、GMO-PGの連結会社であるGMOイプシロンが提供する「Cycle byGMO」の仕組みを活用している。今後は、Visaカード以外のキャッシュレス決済手段も追加するほか、GMO-PGが提供するさまざまなFinTechプロダクトとの接続により継続的に機能強化を進めるそうだ。
なお、ペイロールは、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を最大限に活かせる大規模企業(エンタープライズ企業)に加え、中小規模企業(SMB企業)への給与計算業務のサービスを提供しており、255社107万人(2023年3月末時点)の給与計算業務を受託している。一方、GMO-PGは、オンライン化・キャッシュレス化・DXなどを支援する決済を起点としたサービスを提供しています。年間決済処理金額は14兆円を超えており、オンライン総合決済サービスはEC事業者やNHK・国税庁等の公的機関など15万店舗以上の加盟店に導入されている。