2024年4月9日12:16
ぐるなびは、同社初となる厨房機器販売店「テンポスぐるなび」を2024年4月5日に東京都江戸川区にグランドオープンした。「テンポスぐるなび江戸川店」は約400坪の延床面積で4フロアからなる大型店舗だ。1~3階は、テンポスバスターズ社からの仕入れを中心に独自の仕入れを組み合わせ、厨房機器・調理道具・食器など約30万点の商品を揃える。また4階には「テンポスぐるなび」オリジナル売場として飲食店モデルコーナーを設け、飲食店向けPOSレジを10メーカー同時に展示・販売している。オープン初日には内覧会も開催した。
店舗の出店・販促まで横断支援
販促以外のソリューションも拡充
ぐるなびは、2022年5月25日にテンポスホールディングスとの間で業務提携契約を締結した。テンポスも飲食店向けのサービスを展開しており、中古機器販売、中古厨房機器販売のリーディングカンパニーであるという。同社のサービスでは、店舗は安価に機器を導入でき、退店時にも売ることも可能だ。一方ぐるなびは、販促を中心に飲食店の経営サポートを行っている。テンポスは入り口と出口だが、ぐるなびはその間の販促もサポートもできるのが強みだ。
両社のこれまでの連携として、全国の中古厨房販売の「テンポスバスターズ」来店者に対するテンポス、ぐるなび双方の商品提案を行ってきた。ぐるなびでは、社員の活動の場をテンポスと広げることで、飲食店の出店・退店フェーズにおけるスキルや知見を習得した。さらに、テンポス各種商品との連携により、販促分野にとどまらないソリューションを拡充している。テンポスは、飲食店経営を支援する「ドクターテンポス」により、飲食店向けのサービスを開発しており、その取り扱いを通じた提案力、課題解決力の向上が挙げられる。また、POSレジ、モバイルオーダーなどで連携を行っている。
帝国データバンクの調査によると、2023年の飲食店の倒産は、前年比7割増の768件となった。また、飲食店に必要な人員が「常に足りている」店舗は15%に過ぎない状況だ。飲食店にとって、物価高、人件費高が収益に大きな影響を及ぼしている。
22社30サービスを展示販売
店舗に来店して顧客接点を構築へ
「テンポスぐるなび江戸川店」では、中古・新品厨房・調理機器を販売する。また、飲食店向けの厨房機器の買取サービスでは、査定から買い取りまで全国で出張買取に対応する。さらに、顧客が作りたい店舗の図面などをヒアリングし、厨房設計やレイアウトを提案することで、機能的な店舗づくりをサポートする。加えて、物件探しや資金調達、内装工事、集客など、飲食店の開業に対する悩みに対する支援を行うという。
ぐるなび 常務執行役員 今村俊一氏は「今までぐるなびは、飲食店さんとの接点を営業マンが取りに行くという形を取っていましたが、これからは飲食店を開業したり、すでに開業されていて何か困っている方が実際に店舗に来ていただいて、我々の営業マンがサポートすることも模索していくモデルになると思っています」と話す。
4Fの売り場では、22社30サービスを展示・販売。常時10社のPOSレジを展示。POSレジ以外にも決済端末・予約台帳など、店舗のICT化に必要なものを実際に触れて、試すことが可能だ。また、人件費等のコストカット、新たな収益化につながる商品やサービスを取り扱う。さらに、飲食店の客席をイメージした空間を再現。家具などのメーカー商品や音響、配膳サービスを紹介するという。
ぐるなびでは、飲食店のベストパートナーを目指し、店舗販売でつながった顧客販促で支援していく方針だという。今村氏は「ぐるなび江戸川店でも、DXのベストパートナーなるような取り組みをしっかりと行っていきたいですし、店頭にいらして我々との絆を作っていただいたお客様に対して販促を打っていく。飲食店を全力でサポートしていきたい」と意気込みを見せた。
同店舗の店長 山下健史氏は「飲食店の経営課題に全力で向き合う店舗作りをしていきたいです。近郊だけではなく、全国各地からこのお店に行きたいと思われるような店舗作りをしていきながら、一緒に飲食店、そして飲食業界を盛り上げていきたいと思っています」と話した。
ワンストップで商品・サービスを比較可能に
ビジネスモデルや接客は?
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