2024年5月31日9:00
「ことら送金サービス」は、銀行アプリなどを利用して、携帯番号だけで簡易に金額を送ることが可能だ。接続する金融機関も拡大しており、利用実績も順調に拡大しているという。現在のことら送金サービスの状況や利用者の特徴、今後の展開について、ことら社に説明してもらった。
池谷貴
288先が接続、件数は100万件突破
スマホで取引完結、幅広い年代から支持を受ける
――「ことら送金サービス」は金融機関として288先(2024年4月17日時点)が公表されているが、認知やこれまでの利用の成果について聞きたい。
ことら:2022年10月のサービス開始以降、利用件数は毎月増加傾向です。累計の取扱金額は3,500億円を突破、件数も月間100万件規模に成長しました。今年度中にさらに100先以上が稼働を開始予定しており、拡大傾向は一段と加速する見込みです。
――具体的な利用者の特徴は?
ことら:給与支給日などに給与振込口座から現金を引き出し、別の銀行ATMに移動してクレジットカードやローン等の各種引落口座に入金する取引が、ことら送金の利用でスマホで完結できるようになりました。こういった取引は、ファミリー層を中心に幅広い年代に利用されているものと推察しています。また、大学生や新社会人など若い世代を中心に徐々に食事代金や旅行費用の精算などでも使われはじめています。
――利用が多い日時や金額などの傾向については?
ことら:年間では賞与支給月、月間では給与支給日(25日など)が金額・件数ともに顕著に多くなる傾向がみられます。
――具体的にサービスが受け入れられた理由について聞きたい。
ことら:無料で利用できる点、即時に相手口座に着金する点が高く評価されています。
――これまで不正利用等は発生していないか?
ことら:利用金額に上限があること、口座名義確認を必ず行うUIであることなどもあり、詐欺など不正送金には利用されにくいです。
――サービスの課題については?
ことら:ネット銀行と接続して欲しいとの声が多く聞かれていますが、まもなく大手ネット銀行が稼働する予定です(時期は未公表)。
デジタル給与受取など新たな可能性は?
銀行勘定系との接続でAPIを選択する金融機関も
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