2024年12月2日8:55
オムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)は、2025年1月中旬から長野県駒ヶ根市で、駒ヶ根市地域公共交通協議会、赤穂タクシー、伊南乗用自動車と公共ライドシェアサービス導入に向けた共同実証実験を行うと発表した。
現在、地方都市では、少子高齢化による人手不足、地域経済停滞による自治体の財政悪化、さらには地域コミュニティの弱体化から、地域交通サービスの維持・確保が困難になり住民の移動手段が不足する、いわゆる”交通空白”の課題が深刻化しているという。中央アルプスの麓にある観光地として多くの人が訪れる駒ヶ根市においても、昨今のタクシーの乗務員不足および高齢化から、通勤時や帰宅時などの移動の需要が高まる時間帯に、市民や旅行者の市内の移動に支障が生じるケースが増えてきているそうだ。
今回OSSは、駒ヶ根市地域公共交通協議会が主体者として実施する実証実験に参画し、新たな公共交通手段の確保を目的とした、公共ライドシェアの仕組みの構築を目指す。具体的には、駒ヶ根市におけるライドシェアの仕組みの構築、将来的な市民・観光客等の移動手段の確保、および住民ドライバーの発掘によるタクシードライバーの確保に取り組む。
OSSは、2019年に地域創生事業を起ち上げ、地方都市が抱える課題を通して公共交通の課題解決に取り組んできた。同実証実験では、交通ニーズの調査や事業スキームの設計、同社ライドシェアサービス「meemo」のシステム提供と、その運用管理を行う。ドライバーとユーザーのマッチングから決済、配車、運行管理までをトータルに管理するシステムや、導入検討からコンタクトセンターや運行管理受託などの実運用までを支援するサービスをワンストップで提供し、公共ライドシェアのスムーズな導入および運用管理を支援するそうだ。また、高齢者や旅行者が使いやすいように、アプリだけでなく電話予約にも対応するなど、ユーザーの利便性向上にも努める。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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