2011年6月28日10:50
キヤノンITソリューションズ(ITS)は、2011年6月28日、ESET社が開発したAndroid用セキュリティソフト「ESET Mobile Security for Android」の各種ハードウェア向け展開のために、Androidの標準化団体であるOESF(Open Embedded Software Foundation)加入のハードウェアメーカーとのビジネス連携を推進すると発表した。
スマートフォンへの搭載により急激に普及が進み、今後は各種モバイル端末やタッチパネル・ディスプレイ機器など幅広いデバイスへの搭載が見込まれるAndroidだが、頻繁なOSバージョンアップや端末ごとに形を変えたカスタマイズ導入により、思わぬセキュリティ・ホールが生じるなど、セキュリティ対策が課題となっている。
OESFは、オープンソースのプラットフォームであるAndroidを、スマートフォン以外の組み込みシステム機器全体に拡大させることで日本が得意とする組み込み系技術による新市場開拓を行い、世界をリードするために組織された標準化団体である。キヤノンITSは、OESFの会員であるESET社と共同で各種ハードウェアメーカーと連携し、「ESET Mobile Security for Android」の実装を通じてAndroid端末のセキュリティ対策を推進する。
ESET Mobile Security for Androidは、既知および未知の脅威からリアルタイムにAndroidを守るためのウイルス対策、SMS/MMSアンチスパム、盗難対策(SIMカード照合、リモート消去)、リモートロック、パスワード保護、セキュリティ監査などを搭載し、さまざまなセキュリティリスクに対応する。現在、ESET社からベータ版プログラムが公開されている。