JCBがポイントプログラムを「Oki Dokiポイント」から「J-POINT」へ刷新する理由とは?

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2025年8月25日8:00

ジェーシービー (JCB)は、会員向けポイントサービス「Oki Dokiポイント」を刷新し、「もっと貯めやすく、もっと使いやすく。」をコンセプトに、「J-POINT」を2026年1月からリニューアルする。プログラム改定の理由や「J-POINT」の目指す世界について、JCBに説明してもらった。

右からJCBイシュイング本部販売促進部カードサービスグループ 次長 石谷 佳昭氏、同部 木下沙絵子氏、 原恒人氏

カード業界初のポイントプログラム導入
Oki Dokiポイントはわかりやすさで課題

カード業界で初めてポイントプログラムを導入したと言われるJCB。同社では1981年3月からポイントプログラム「JOYJOYプレゼント」を取り入れ、現在は会員向けポイントサービス「Oki Dokiポイント」を運営している。

昨今では、共通ポイントをはじめとして、ポイントサービスが一般消費者の生活に浸透しているが、「Oki Dokiポイントは、わかりやすさでは課題がありました。レート、使いやすさ、優遇制度など、お客様からもポイントに関する改善のお声は多く頂戴していました」とJCBイシュイング本部販売促進部カードサービスグループ 次長 石谷 佳昭氏は述べる。

JCBでは、数年前から本格的にポイントリニューアルの検討を開始。同部 原恒人氏は、「ポイントサービスは、基本的にカードのベースとなりますが、『JCB カード W』のように利得性をうたっているカード、『JCB ザ・クラス』『JCBプラチナ』といったプレミアム会員のお客様への特別なサービスに至るまで、カードを継続的に使いたいと思っていただけるような下地と思っており、そこに向けてサービスの強化に取り組んでいます」と説明する。

例えば、Oki Dokiポイントは1,000円で1ポイント貯まり、Amazonでは1ポイント=3.5円、JCBギフトカードは5円など、交換先によってレートが異なる仕組みだが、昨今では1ポイント=1円で利用されるサービスが一般的となっている。また、貯まったポイントも店頭でそのまま使えるサービスが増える中、JCBではそれが実現できていかなかった。

そのため、「お客様にとってのわかりやすさ、使いやすさを優先して考えました。レートの統一や、使いやすさの改善により、JCBカードを持っていてよかったと感じていただきたいと思いました」と石谷氏はリニューアルの経緯を述べる。

「J-POINT」の価値は3つ
具体的な還元率が把握可能に

JCBでは、「J-POINT」の価値は、「貯めやすさ」「使いやすさ」「わかりやすさ」の3つであると考える。

中でも、分かりやすさは最も重要な要素だとした。200円ごとに1ポイントが貯まり、1ポイント=最大1円分で交換できるようにする。「Oki Dokiポイントと率としては変わりませんが、具体的な還元率が把握できます」(石谷氏)。利用者が手持ちのOki Dokiポイントはリニューアル時、「J-POINT」へ5倍に換算して自動移行される。同部 木下沙絵子氏も「Oki Dokiポイントは23年ほど続いていますが、世の中には様々なポイントが出てきており、それらと比べるとわかりにくい部分があったと思っています。今回のJ-POINTへのリニューアルで、「貯めやすさ」「使いやすさ」「わかりやすさ」を改善し、お客様に選んでもらえるJCBカードにしていきたいと思っています」と話す。

また、通常の買い物で貯まるポイントに加え、年間50万円(税込、以下同)達成ごとに翌月にボーナスポイントを進呈する「J-POINTボーナス」を開始する。これまでJCBでは、「JCBスターメンバーズ」を提供しており、一定の金額以上のご利用で翌年のポイントが倍付けされることが利得実感とともに、カード利用促進につながっていた。ただ、50万、100万、300万のランクの金額設定となっており、100万円達成後の目標額が遠かったり、300万円以降は意識しにくかったことが課題となっている。そのため、シンプルにわかりやすく、年間50万円達成ごとに翌月にボーナスポイントを進呈する形にした。300万円以降も50万円使ったらボーナスをプレゼントしているため、お得が得られ続ける設計だ。

さらに、一度登録すればその後ずっとお得にポイントが貯められる「J-POINTパートナー」、サイト経由でネットショッピングがお得になる「J-POINTモール」を展開する。現在のOki Dokiポイントでは、スターバックスで最大20倍還元、Amazonで3倍などの特典を提供しており、利用者から好評だ。新サービスでもその良さを踏襲し、さらに魅力的な加盟店を追加していく予定だ。これにより、日々の買い物をより楽しく、よりお得に感じてもらう。提携先は現在準備中だが、「皆さんがよくご存じの、ロゴマークを見たら『なるほどねっ』て思えるような、本当に分かりやすいものから、日常的に触れられるようなお店まで、拡充していきたいですね」と石谷氏は意気込む。

ポイント交換としての人気の先は?
「MyJCB Pay」はJCBならではの強み

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