2025年9月6日7:00
GMOあおぞらネット銀行は、インターネットバンキング上では対応できない事業会社さまの事務作業や承認フローに合わせた振込データの入力や承認権限設定を可能とし、スムーズな振込手続きを実現する「スマート振込承認」サービスを2022年11月より提供している。このほど「スマート振込承認」がオープンハウス・ディベロップメント(OHD)にて導入されることが決定したと発表した。
OHDは、土地の仕入れから企画、設計、施工および販売を自社一貫体制で実施することで安定的かつ効率的に戸建住宅やマンションを提供するオープンハウスグループにおいて、仕入れ・建設を担っている。
これら不動産の決済で利用されていた紙の小切手が2026年度末に廃止されることを受け、まずは、「スマート振込承認」を代替の決済手段として導入し、不動産契約手続きのDX推進に活用してもらうことが決定した。将来的にはOHDにおける土地の仕入れ時の関係者の承認フローや振込業務の効率化にも貢献できると考えているそうだ。
不動産業界では、売買や賃貸契約、物件の移転登記、引渡しなどの業務が、大安や月末に集中する傾向にある。取引当日には、営業担当者が、利用者をはじめ仲介業者や司法書士など複数の関係者と書類や物件の確認を行ったうえで、迅速に振込指示を行う必要がある。一方、経理担当者も、月末に集中する営業担当者からの電話対応や、口座情報の最終確認、複数件の振込処理を限られた時間で対応する必要がある。こうした煩雑な状況は、不動産業界全体に共通する課題となっている。さらに、利用者の都合により、夕方・夜間または土日に契約を行う場合は、銀行によっては振込後の着金確認が即時にできないこともあり、振込に代わって小切手が利用されるケースがある。
しかし、2026年度末に予定されている紙の小切手の廃止により、これまでの契約手続きに制限が生じたり、利用者の利便性が損なわれたりする可能性があり、不動産業界では業務の見直しや、新たな決済手段の導入などが喫緊の課題となっている。
「スマート振込承認」は、時間・曜日に関わらず、営業担当者が現地でスマートフォンやタブレット端末から「スマート振込承認」にアクセスすることで、振込依頼や承認を行うことができ、振込結果の確認も同時に行える。また、経理・財務担当者も、口座情報を事前に確認でき、1つの案件に対する複数件の振込を一度に行うことが可能だ。「スマート振込承認」内でこのような煩雑な作業が行えるため、利用者を待たせることなく、場所に制約されることもない。結果として、サービス利便性向上や顧客満足度の向上につながるという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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