2025年9月29日8:00
PayPayは、キャッシュレス決済サービス「PayPay」とクレジットカード「PayPayカード」で決済できる利用可能箇所数が1,000万カ所を突破している。「PayPay」単体においても、決済実績のある加盟店数は年間17%後半 を超えるペースで増加を続けているという。今後は、引き続きリアル店舗の拡大を進める一方で、オンラインの加盟店や、公共交通機関などで利用できるよう開拓を進めるなど、キャッシュレス決済の利用シーンを新分野へも広げる方針だ。
PayPayの登録ユーザー7,000万人突破、
3,600万人超が本人確認完了
PayPayの登録ユーザーは2025年7月15日時点で7,000万人を突破している。これは、日本の人口の2人に1人以上、日本のスマホユーザーの約3人に2人が利用していることになる。また、PayPayでは、本人確認(eKYC)をすることで、銀行からのチャージや出金、決済や送金における上限額の引き上げ、金融サービスをスムーズに利用することができ、登録ユーザーのうち半分以上の3,600万人を超えるユーザーが本人確認を完了している。
2019年10月1日の消費税率引上げに伴って政府が実施したキャッシュレス・ポイント還元事業や、消費活性化とマイナンバーカード普及のために政府が推進したマイナポイント事業などの後押しもあり、QRコード決済などのャッシュレス決済の推進が大きく前進し、政府目標のキャッシュレス決済比率4割を一年前倒しで実現した。
その追い風を受けて、最も躍進を遂げたのが、QRコード決済であり、なかでも、シェアトップの「PayPay」の存在感は高まった。「PayPay」の2024年度の決済取扱高は単体で12.5兆円、決済回数は78億回超と、国内のコード決済におけるシェアは約3分の2を占めている。決済回数においては、2024年のクレジットカードや電子マネーなどを含むキャッシュレス決済全体の中で、約5回に1回は「PayPay」が利用され、日常的な決済手段として浸透している。
キャッシュレス決済市場の拡大へ向けた
変革はこれからが本番
こうした圧倒的なユーザー数の拡大を背景に、加盟店数も順調に成長を続けている。日本のキャッシュレス決済比率は4割を超えたが、政府目標では将来的には8割を視野に入れており、市場拡大のポテンシャルはまだ大きい。PayPayは、現金決済からキャッシュレス決済へと切り替わる決済市場の変革はこれから本番を迎えると想定している。
キャッシュレス決済をトリガーに変革の兆しを見せている市場はいくつかあるが、その1つが、子供や若年層向けの決済市場だ。昨今では、PayPayの新規ユーザーの約半数が初めて残高を保有した方法がユーザー自身のチャージではなく、送金で受け取ったPayPayマネーまたはPayPayマネーライトであるという。割り勘や家庭内のお小遣いでの送金をきっかけに「PayPay」を使い始めるユーザーが広がっている。コード決済における送金シェアは約96%を占めるなど、送金の強みを活かし、10代を含む若年層のユーザーの獲得を強化しており、それに対応した決済シーンの拡充にも取り組む。
また、LINEヤフーとPayPayは、JR東海、JR西日本、JR九州が、2025年10月4日から提供を開始する新幹線予約サービス「LINEからEX」において、LINE上から東海道・山陽・九州新幹線の予約が可能となり、決済手段として「PayPay」が利用できるようになると発表した。東海道・山陽・九州新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービスであるEXサービスの利用を推進するのが狙いで、月間9,900万人が利用するLINE上で新幹線の予約ができ、7,000万人の登録ユーザーが利用する「PayPay」で決済を可能とするサービスを導入する。
公共交通機関やオンライン決済など、
利用シーンの幅を広げる
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