2025年11月21日9:12
韓国でAIセルフレジを提供するFainders.AIの日本法人であるファインダーズAI ジャパン(以下、ファインダーズAI)は、AIセルフレジ「VISION CHECK-OUT」の実証実験を豊洲セイルパーク内で行っている。流通・小売りなどの世界では、人手不足を背景に省人化、無人化が1つのキーワードとなっているが、「VISION CHECK-OUT」の強みや他社との差別化について紹介した。

「AI」と「ヒト」の力を活用
7つのカメラから3商品認識
Fainders.AIは、2020年4月に韓国・ソウル市で設立されたスタートアップだ。2024年に韓国政府より今後ユニコーン企業として成長が期待される企業(ベビーユニコーン)として選ばれた「画像認識AI」を活用したAI無人店舗および、AIセルフレジの開発・販売を行うスタートアップだ。

Fainders.AI Chief Operating OfficerのMin Kwon Wang氏によると、同社は2人のエンジニアが創業したという。社名の由来は「finder」の「発見者」「見つける人」からきており、「AI」と「ヒト」の力を生かして課題を探し、探す人であり続けることを目指しているという。同社は2025年よりAIセルフレジ「VISION CHECK-OUT」を用いた日本事業の本格化を進めている。また、北海道及びFビレッジを拠点としたグローバルアクセラレーションプログラム「Hokkaido F Village X」の採択企業でもある。
「VISION CHECK-OUT」は、同社の画像認識AI技術、AI無人店舗のノウハウから生まれたという。ファインダーズAI 代表取締役 CEO 李知珉(Lee Jimin)氏は「7つのカメラから360度で商品を感知、分類し、3Dマッチングを経て、たった一秒で認識できます。商品の数関係なく台に乗せるだけで、10秒あれば決済まで完了します」と説明する。

韓国と並行して日本市場開拓
スタジアムの長蛇の列を解決へ
日本では、コンビニエンスストアや社内店舗、高齢者が多い病院内店舗などに展開していきたいとした。日本と韓国のコンビニ市場を比較すると、日本の1日の平均売り上げは韓国の約4倍あるが、店舗数自体は同規模となる。韓国では店員が対応するケースが多くセルフレジもそれほど導入されていない。また、日本の店舗のように店員が調理するケースも少ないという。韓国でもこれからAIセルフレジが伸びるとみている。同社では、韓国での展開に加え、「日本市場は今後かなり伸びる市場でもあり、同時期に展開を目指しております」と李氏は説明する。
また、短時間で多くの人が集まるスタジアム、映画館、スキー場などへの展開も目指す。例えば、日本のスタジアムの市場規模は約韓国の3倍だが、球場内で食べ物を購入するケースが多い。韓国ではデリバリーが一般化しており、スタジアムであっても、アプリを利用して食べ物を注文することが可能となっている。日本のスタジアムの売り場では、野球の各イニング後、サッカーのハーフタイムなどは長蛇の列ができることも珍しくないが、韓国よりもAI セルフレジの需要が見込めるとした。
「技術的に圧倒的に違う」
他のAIセルフレジや無人店舗システムとの差別化は?
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