2011年12月15日9:00
オランダではNFCベースのモバイル決済サービスを推進するために、Six Packというジョイントベンチャーが設立された。
参加者はオランダボーダフォン、T−Mobile、KPN、Raboバンク、ABNアムロ、INGの6社。
このJVは2012年にオランダでサービスを開始する予定だったが、2013年まで遅れることになった。ECの認可を得るのに時間がかかるというのがその理由。
T-Mobileはこれにしびれを切らし、JVから撤退することになった。
オランダにはNFC決済インフラが欠如しているため、ベンチャーの取組みを再評価せざるを得なくなったというのが表向きの理由。
事実、NFC対応のスマートフォンやPOSはまだ普及していない。その他のインフラも未整備で、ボトルネックになっている。
しかし、欧州連合の規制がJVのハードルになってしまったのだ。NFC決済のJVはオランダだけでなく、デンマークやドイツ、ハンガリー、英国、スウェーデンで立ち上げられている。
はたしてこれらのJVの行く末はどうなるのだろうか。Six PackはT-Mobileの脱退でFive Packになってしまう。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。