Travelexの外貨建てカード決済サービスの営業を開始(伊藤忠商事/UCカード)

2014年6月4日12:35

伊藤忠商事は、このほど英国トラベレックスグループ(Travelex)が提供する“訪日外国人向け外貨建てカード決済サービス”(Travelex Currency Select)を日本市場で展開するため、同社と独占契約を締結した。6月より、加盟店事業を担うユーシーカードと共同で、加盟店向けに営業を開始する。同サービスで利用可能な通貨は、米ドル、ユーロ、台湾ドル等含めた29通貨となっており、ユーシーカードと契約することで、サービスを提供可能だ。

自国通貨決済のイメージ ※上記為替レートは一例であり、実際には通常決済と自国通貨決済時で異なるケースがほとんど(出典:伊藤忠商事とUCカードのプレスリリース)
自国通貨決済のイメージ
※上記為替レートは一例であり、実際には通常決済と自国通貨決済時で異なるケースがほとんど(出典:伊藤忠商事とUCカードのプレスリリース)

これまで、訪日外国人が自国(海外)で発行されたクレジットカードを日本で利用する場合、利用時には円建てで決済し、為替レート確定後に自国通貨で換算された決済額が顧客に通知され、利用額を支払う流れとなる。その点、Travelex Currency Selectに対応したクレジットカード決済端末を使うと、カード利用時に自国通貨での支払金額を提示することで、訪日外国人が通常通りの円建て決済か自国通貨での支払額を確定する決済(自国通貨決済)のどちらかを選択できるようになる。自国通貨決済を選択した場合は、為替レートの変動リスクを心配することなく決済可能だ。

ユーシーカードは、2009年に日本国内で初めて訪日外国人向けの自国通貨決済の導入を開始し、これまで、全国の量販店やホテル等に同サービス対応端末を導入している。

伊藤忠商事とユーシーカードは、両社のノウハウを生かした営業推進を行い、2015年3月までに 500店以上のTravelex Currency Select対応端末の導入を目指す。今後は、伊藤忠グループの海外拠点を活かし、中国、台湾、マレーシア、インドネシア、フィリピン等、アジアを中心とした海外にも同サービスを拡大していく方針だ。

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