2015年5月25日14:44
オンライン決済システムを提供する「Stripe(ストライプ)」は、このほど日本において招待制のベータ版のテスト運用を開始すると発表した。決済手数料は一律3.6%となる。Stripeではグローバルにオンライン決済サービスを提供することを目指しており、日本での提供をアジア・太平洋市場への足がかりとする方針だ。Stripeでは、2014年6月にストライプジャパンを設立。日本では三井住友カードと提携し、サービスを提供する。
正式リリース時は、約130通貨への対応を予定。同システムを利用することで、日本の事業者は世界中どこからでも決済を受け付けられるようになるという。さらに、Stripeのプラットフォームには、さまざまな情報を可視化して管理できるダッシュボード機能も備わっている。これにより、収益計算、チャージバック管理、銀行口座への入金確認といった事務処理にかかる手間やコストを軽減可能だ。また、業界最短レベルの日数で売上金が振り込まれるそうだ。
Stripeの決済システムは、TwitterやFacebookをはじめ、自動車の相乗りサービスを提供するLyft(リフト)、クラウドファンディングサービスのkickstarterといった企業に採用されている。
また、Stripeでは、インターネットを通じて複数の売り手と買い手の売買を実現するマーケットプレイスを対象とした決済システム「Stripe Connect(ストライプ・コネクト)」を提供しており、日本国内でも利用が可能となる。同サービスでは、Stripeがすでにサービスを提供している19カ国において、商品やサービスを提供する出展者を登録すると、多くの国の消費者から決済を受け付けることができるという。