2016年10月4日20:00
クレジット情報処理センターの日本カードネットワーク(CARDNET)とPOSベンダーの東芝テックは、フルフラットな大画面カラー液晶とタッチパネルを採用した新決済端末「JET-S端末CT-5100シリーズ」を開発した。新製品はCARDNETが2016年11月から販売を開始する。
「CT-5100」はフルフラットなタッチパネルを採用したことにより従来機に比べて操作性が向上したほか、従来機のコンパクトなデザインコンセプトを踏襲しつつさらなるセキュリティ性や拡張性を追求した決済端末となる。
具体的には、フルフラットなタッチパネルの採用やタッチパネルの感度を向上させたことで、従来機に比べてストレスを感じさせない操作性を実現したという。
また、「CT-5100」は従来機同様、狭いカウンタースペースにも設置可能なコンパクトボディながら、CPU とメモリの性能向上や高速サーマルプリンタの採用などで従来機と比較してスピーディな処理が可能となった。さらに、新たにSDカードやUSBインターフェイスを備えたほか、従来のシリアル通信に加えLAN通信を利用したPOSとの連動機能等の拡張性を実現した。
ICカードリーダライタ付きのピンパッド(PADCT-5100)は大型の覗き見防止カバーを備えたデザインとなる。また、ピンパッドは、EMVレベル1、レベル2および各種ブランド認定ならびに業界セキュリティ標準であ るPCI PTS Ver4.1(オフライン/オンライン)認定を取得済みだ。本体の「CT-5100」も、AndroidやLinux等のオープンなOSではなく東芝テック独自のクローズドな OSを採用し、搭載されるすべてのソフトウェアに東芝テック独自の認証及び暗号機能を搭載しているため、外部からのハッキングに対して強固なセキュリティ性を保持しているそうだ。また、センシティブ データの非保持及び保護を実現しながら外部からの不正なアタックに対する耐タンパー機能を備えている。
東芝テックは、多くの流通企業向けのPOSシステム開発・導入経験から、POSシステムと決済端末の親和性において、多彩なアプリケーションラインアップを用意している。「CT-5100」は、決済サービスアプリケーションとして「磁気、IC クレジット」「J-Debit」「中国 銀聯カード」を標準で搭載。クレジットについては新たに、海外から訪れた利用者が日本円ではなく自国通貨でクレジットカード決済が可能な多通貨決済(DCC)にも対応し、中国銀聯カードに関しては従来の磁気カードに加えICカードにも対応している。
またオプションとして「非接触カード型電子マネー(QUICPay、iD、交通系 IC、楽天Edy、WAON、nanaco)」、複数のポイントカードやサーバ管理型マネーに対応可能な「CARDNET 標準ポイント」のほか、「売上データ集計サービ ス」、「売上レポートサービス」そして「POS 接続」の決済サービスアプリケーションを「CT-5100」 の発売と同時に提供するという。