2016年12月22日9:00
米国で、デビットカードのカード発行者手数料に上限規制をかけたのが2011年。キャップは取扱高の0.05%+21セントだ。これによって、デビットカード発行会社の売上は3分の1になった。
レギュレーションⅡというこの法律は、一般にはダービン法として通っている。2年に一度見直すことになっているが、2017年には据え置きになる公算が高い。
Fed(連邦準備制度:米国の中央銀行に相当)の調査によると、デビットカード発行者のコストは下がっている。2015年のオーソリ、売上、清算の平均コストは4.2セントだった。2011年のコストは9.4セント、2013年は4.6セントだから年々減少している。
全米小売業協会は上限を下げるべきだと主張しているが、Fedは据え置く方針だ。中小のデビットカード発行者に与える影響を考えてのことである。
2015年に発生したデビットと汎用プリペイドカードのIRF(発行者手数料)は全米で184.1億ドル(約2兆円)にもなる。全米小売業者にとっては大きなコスト負担になっている。