2017年5月26日19:44
近鉄グループホールディングスと三菱総合研究所は、ブロックチェーン技術を活用した仮想地域通貨「近鉄ハルカスコイン」の社会実験を、2017年9月1日から「あべのハルカス」で実施すると発表した。
KIPS会員のWeb申し込みにより、5,000人が実験に参加。実験店舗は、近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店(全体で約200店舗)および展望台「ハルカス300」(入場券、展望台内店舗)、あべのハルカス美術館(入場券)となる。通貨は、現金5,000円に対し10,000コインを発行(1コイン=1円相当)する。
今回の社会実験は、近鉄とMRIが仮想地域通貨を発行するための新たなプラットフォームを構築するための第一ステップとして、ブロックチェーン技術を活用したシステムの技術的検証や、社会実装に向けた運用課題の抽出等を行うために実施するという。
今後、近鉄では仮想地域通貨の発行機能と円や他の仮想通貨と交換できる取引機能とをあわせ持ち、自治体や他の企業等との連携も視野に入れながら近鉄沿線にさまざまな仮想地域通貨を展開していくことで、近鉄グループの各事業の強化と顧客や店舗の利便性向上につながる新たな沿線活性化モデルの実現を目指す。また、同プラットフォームを近鉄沿線以外の自治体等にも積極的に提供していきたいと考えているそうだ。
なお、近鉄ハルカスコインを活用した新しいサービスの提供や顧客の利便性向上に関する検討については、近鉄とMRIに加え、三菱東京UFJ銀行とも協力し進めていくという。