2010年9月26日9:00
ダイナミックス社はユニークなカードを発表した。Card 2.0と名づけたこのカードは、決済カードとしての要件を満たしながら、柔軟なコンピュータ機能をもっている。
磁気ストライプは、世界初のプログラム変更可能な電子ストライプ。このカードで磁気ストライプの情報を変えることができるのだ。もちろん既存POSで使える。
ダイナミックス社の新カードは2種類。マルチアカウント(MultiAccount)とヒドゥン(HIdden)である。
マルチアカウントは、カード券面に2つのボタンがある。各ボタンの横には、カード番号が印字され、ライトがつく。ボタンを押すと、選択したカード番号が光り、そのカード番号に関連する情報が、磁気ストライプに反映されるという仕組みだ。
ヒドゥンは、カード券面に5つのボタンつき。カード番号の7桁目から12桁目まで中間にスクリーンがセットされている。
ユーザーはロックを解除するためにパスワードをボタン入力。パスワードが正しければ、カード番号がスクリーンに表示される仕掛けになっている。オンラインショッピングにはこの番号を使う。
リアルの利用では、この時点で磁気ストライプに正しいプログラムが起動し、カード利用できるようになる。
ある時間が過ぎると、自動的にスクリーンはオフになり、磁気ストライプもエンコードを消す。高度なセキュリティを確保できるカードである。
3年間使えるバッテリー内蔵で、非接触アプリにも対応する。ダイナミックス社は2007年設立のベンチャー。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。